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CHROインタビュー トリンプ・インターナショナル・ジャパン 取締役 人事本部長(CHRO) 平塚 俊治 氏

CxOインタビュー

平塚 俊治 氏

世界最大規模の女性向け下着メーカーであり、1886年の設立以降グローバルで絶大な存在感を示しているトリンプ・インターナショナル。
1964年には早くも日本進出も果たし、長きに渡る実績の積み重ねにより、外資系企業でありながら日本市場に浸透、成果を上げてきた。
そのトリンプ・インターナショナルが今、「消費者中心のソリューションを通じてグローバルサービスリーダーになる」というビジョンに向けて様々な変革を行っている。
この大きな指針のもと、CHROとしてジャパンの組織と人の変革を担っているのが平塚俊治氏だ。
ローカル、グローバルの双方で経験を積んできた平塚氏は、はたしてCHROという職務をどのように捉え、向き合っているのか?
いつもの15の質問を通して答えてもらった。

平塚 俊治 氏
トリンプ・インターナショナル・ジャパン株式会社
取締役 人事本部長(CHRO)
https://jp.triumph.com

東京都出身。一橋大学商学部を卒業後、NECに入社。約20年に渡り本社および国外のグループ会社等で人事分野の職務を担った。2004年、マスターフーズリミテッド(現マース ジャパン)へ転職すると、マネジメントチームメンバーとして、人事領域とともに経営変革の担い手として約7年間従事。そして2011年にトリンプ・インターナショナル・ジャパンの取締役人事本部長に就任し、以来CHROとして経営に携わっている。

[1]自己紹介をお願いします

私が就職活動をしたのは1980年代の半ば。多くの学生が商社や金融機関などを目指していた時代でしたが、私は技術力の強みを活かしてグローバルで将来成長していきそうなメーカーに魅力を覚え、そういう企業で働くことを希望していました。そうして入社したのが日本電気(以下、NEC)です。当時、通信やコンピュータ、半導体で躍進していたNECで、海外関連の部署に就くことを志望していたものの、配属されたのは国内工場。そこで労務管理を中心に人事の仕事をしていくことになり、以来、一貫して人事分野を歩むことになりました。

こつこつと地味な職務を国内でこなしていく日々が続いたものの、運よく巡ってきた転機が海外留学制度への選出でした。米国パデュー大学のビジネススクールでMBAを取得したことで、グローバルとの関わりが始まったのです。帰国後は本社の国際人事部門で外国人採用の仕事を担い、1991年には米国で立ちあがった基礎研究所に人事責任者として赴任しました。言葉の壁とは、留学時代から格闘していましたが、この赴任によって欧米のカルチャー、とりわけ働き方に対する価値観の違いと格闘する日々もスタートしたのです。また、20代でチームをもてたこと、スタートアップの組織においてガバナンスをいちから整えていくという貴重な経験を得たことなど、恵まれていました。

その後、帰国すると本社の人事マネージャーとして再び国際人事に関わっていったのですが、大企業の本社機能に長くいると、どうしてもビジネスとの間に距離感が生じてしまいます。「もっとビジネスに直接かかわる場で成長感をもって働きたい」という気持ちが強まる一方で、2000年代に入ってからは日本の電機産業全体がグローバルにおいて収縮傾向に入ったことも手伝い、転職の可能性を少しずつ考えるようになりました。

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そういうタイミングに、知人が紹介してくれたエージェントからマースの話をいただきました。BtoCマーケットで消費財を扱うこの企業の名前を、当時の私は知らなかったのですが、聞けばペットフードのペディグリーやチョコレートのM&M'sなど、世界市場を席巻するような商品を扱っているとのこと。興味がわいて、同社の役員数名に話を聞かせてもらいました。実に不思議な面談でした。ほとんどの方が「大変ですよ、本当にいいんですか?」と心配してくれるのです。私自身、40代での初めての転職、しかも畑違いの外資企業への転身でしたから迷いましたが、どういうわけか根拠もなく「なんとかやれそう」という直感もあって、決断をした次第です。

マースには英国人HRヘッドの後任候補として入社したのですが、すぐに多くの役員が「大変ですよー」と言ってくださった意味がわかりました。意思決定やアクションのスピード、必要とされる英語力が違うだけでなく、入社翌年には、日本を含む多くのマーケットで大規模な組織再編とリストラクチャリングが実行されました。自分の身の上さえ案じた時期もありましたが、とにかくHRの人間としてこのタフなミッションを乗り切り、会社を成長軌道に復活させる変革マネージメントに携われることによって、成長することができたと思っています。

こうして、結果的に「ザ・日本企業」に20年、「ザ・グローバル企業」に7年在籍し、国内外のHR分野の仕事を経験してきた私のもとに、ある日、トリンプ・インターナショナル・ジャパン(以下、トリンプ)からお話が届いたわけです。前の転職も、BtoB中心のハイテクからBtoCの消費財というチャレンジでしたが、今回もまたアパレルという未体験領域であり、同じBtoCといっても女性を対象にしたリテールビジネスということになります。ただし、前回同様、私にとっては「まったくの畑違い」という要素は「興味やチャレンジ心をそそられる」というポジティブなものでした。しかも、日本を最重要市場の一つとし、多くの消費者に日本企業と思われるくらいこの国の市場に浸透しているトリンプが、グローバル企業としての強みにレバレッジを効かせることで、さらに成長を目指そうとしているというお話を聞き、大いに心動かされたのです。まさに自分が得てきた経験を活かすことができそうだし、非常にダイナミックな変革に携わることができる。そう感じて、お話をお受けし、今に至っています。

[2]現在の社内での役割について教えてください

取締役人事本部長として他の役員とともに日本法人としての意思決定や執行を行う立場にあると同時に、トリンプのグローバルHRBPの一人でもあり、ホールディングやビジネスユニットの幹部と協働して日本のビジネスをサポートし、変革を推進していくミッションも担っています。トリンプが日本で築いてきた資産や強みを大切にしながら、新たなチャレンジを行っていくのが私の使命。これまで、いわゆるHR業務のみならず、お客様相談室や販売スタッフトレーニングにも携わる機会もいただきました。エンドtoエンドを網羅する製造小売業は消費財に比べてはるかに複雑です。HRの観点でもチャレンジが大きく、それを実感しながら、成長感をもって仕事をしています。

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トリンプ・インターナショナル・ジャパンは、消費者認知の非常に高いブランドや製品をもちます。それらを心から愛し、誇りに思っている人が集い、オープンかつカジュアルでフラットな環境や働きやすさを実現しています。女性向け商品の会社ですが、男性や外国籍社員も多数在籍していて豊かな多様性も備えています。これらの強みをしっかりと継承しながら、どうすればMake a difference できるか、そのための組織や仕組み、人をどう育てていけるか、というテーマに取り組んでいるところです。

[3]小中学生時代はどんなお子さんだったのでしょう?

ごく普通の少年だったと思います。毎年クラス委員をやったりはしましたけれども、遊んでいた記憶ばかりが残っています。生き物が好きだったので、カマキリやザリガニをつかまえて飼育したり、工作も好きだったのでラジオなど組み立てて遊んでいました。中学に入ってからは映画やコンサートにも行きましたね。強いて特徴を言うなら「好奇心旺盛」でしょうか。

[4]高校、大学時代はどのような学生でしたか?

都立の高校に通うようになっても、自由な環境で変わることなくのんびりすごしました。部活に熱中するというよりも、文化祭の時にクラスで演劇や映画を制作したりした思い出が大きいです。その後、一橋大学に入学しましたが、1980年前後は全国的にいわゆる「モラトリアム」カルチャー全盛期。私もテニスサークルを続ける一方、テント担いで東北地方を歩いて旅行したりなど自由きままで、就活直前までキャリアを意識することはありませんでした。

[5]ご自身の専門性をいつごろ決めたのでしょうか? その理由についても教えてください

HRという領域を自分から進んで選んだわけではなく、新卒入社したNECの初任配属によって、キャリアの入り口が決まってしまったところはあります。特に不満を抱いていたわけではありませんが、20代半ばで米国のビジネススクールに留学した時には、ファイナンスやマーケティングも学び、「財務や経理の方がビジネスに直結して面白い」と考えたこともありました。結局、その後もHRにいながら、自分の軸足が今一つしっくりこない感覚が続いていきましたが、マースに転職をして、そこで初めてHRのビジネスにおける存在感やインパクトを目の当たりにしたことから、ようやく「自分はHRの世界で生きていこう」と腹を決めました。

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