先週末から今週頭に大手商社の2017年度第2四半期決算が出揃った。
三菱商事、三井物産が過去最高益の通期予想に上方修正。
三菱商事
2017年4~9月期の連結純利益2540億円(前年同期比+742億円)と伸び、通期は過去最高益となる5000億円に上方修正(+500億円)。
内訳として事業系ではLNG関連、アジア自動車、サケ・マス養殖が増益。市況系でも豪州石炭事業などが大きく貢献。
http://www.mitsubishicorp.com/jp/ja/ir/library/earnings/fs2017.html
三井物産
2017年4~9月期の連結純利益2383億円(+1163億円)、通期は過去最高益となる4000億円に修正(+800億円)。
中核分野各事業(鉄鉱石、石炭など)と鉄鋼製品の業績堅調に加え、Valepar再編に伴う評価益などが貢献。
https://www.mitsui.com/jp/ja/ir/library/meeting/2018/index.html
伊藤忠商事
2017年4~9月期の連結純利益2425億円(+403億円)と上半期としては過去最高益を更新、通期は4000億円を据え置き。
純利益の86%が非資源分野。資源分野でも石炭や鉄鉱石が好調。
https://www.itochu.co.jp/ja/ir/financial_statements/2018/
住友商事
2017年4~9月期の連結純利益1553億円(+895億円)、通期は2800億円(+500億円)に上方修正。
ニッケルや銅など非鉄金属の価格が上昇、北米鋼管事業は市況が回復。非資源も堅調に推移。
http://www.sumitomocorp.co.jp/ir/financial/?tc=bx
丸紅
2017年4~9月期の連結純利益1046億円(+241億円)、通期は1700億円を据え置き。
引き続き資源価格の上昇に伴う、石炭や銅などの収益が拡大。
http://www.marubeni.co.jp/news/2017/release/00039.html
過去最高益という見出しの通り各社の決算内容は力強いが、株価市場では資源偏重への警戒感も残る。
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(阿部)