IBMは米国時間6日、医療画像関連ソフトウェアを提供するマージ・ヘルスケア(Merge Healthcare:以下、マージ)を10億ドルで買収することで同社と合意したと発表。
自社の分析ツール「Watson」を利用した医療分野での事業拡大を目指すとみられている。
マージのシステムは現在全米7500カ所の病院や診療所で利用されており、IBMは同社の医療・診断画像処理技術を自社のWatsonと組み合わせることで、大量の画像を解析し、医者や研究者による研究や診療に役立てる予定だという。
ワトソンを医療分野に応用する新事業Watson Health ユニットを4月に立ち上げて以降、IBM による主要な医療関連の買収としては、マージ社が3件目で、最大規模となる。
同社は2015年4月には「Watson Health Cloud」という新部門を立ち上げ、フィーテル(Phytel)、エクスプロアリーズ(Explorys)という同分野の2社を買収。
また医療関連事業でアップル(Apple)やジョンソンアンドジョンソン(Johnson & Johnson)、メドトロニック(Medtronic)などの企業との提携を発表していたほか、大手薬局チェーンのCVSヘルス(CVS Health)との提携も発表していた。
※当社WEBサイトで公開しているコンサル業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。