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「第3回 PEファンドの実態 ~ファンドマネージャーに聞いた5つの質問~」 ~後編~

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こんにちは。キャリアインキュベーションの佐竹です。

弊社HP、メルマガでも告知の通り、7月1日に日本を代表するPEファンドであるAP、カーライル、ユニゾンのシニアメンバーに登壇頂くPEフォーラム2016を開催いたします。(詳細はこちら
今回は、キャリアセミナーでは無く、PE業界への理解を深めて頂くイベントになります。
是非ご友人、知人、同僚の方もお誘いの上、ご参加ください。

さて、今回は「第3回 PEファンドの実態 ~ファンドマネージャーに聞いた5つの質問~」の後編をお送りいたします。

外資系PEファンドでVPとして活躍されているCさんへのインタビューです。大変参考になる内容だと思いますので、是非ご一読ください。

前編はこちら

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Q4. コンサルティングファームとPEの業務の違いはなんですか?

【INQ佐竹】次の質問に移りたいと思います。良く聞かれる話なのですが、コンサルティングファームとPEの業務、特にバリューアップフェーズの業務での違いはどういった点にあるとCさんはお考えでしょうか。

【Cさん】コンサルティングファームはPEのバリューアップフェーズの違いは、いくつかあると思いますが、一つは実行面まで関わり、そして責任を負うという事です。コンサルは依頼主の予算の問題もあり、実行のサポートまでしたくても、戦略の絵を描くフェーズまでで終えないといけないケースが多いのです。

しかし、PEであれば、逃げたくても逃げられない。戦略を描いて、実行まで付き合わないといけないのです。往々にしてうまくいかないケースがあるので、その場合は適宜計画を修正しながら実行して、結果を追求しなければいけないのです。そうしないと、リターンが出ないので、PEのビジネスとしては失敗ですので。

また、PEに来て思ったのは、コンサルティングファームでの上流の仕事が極めて大事という事です。コンサル、特に大規模のコンサルティングファームですと、パートナーが案件を取ってきて、その決められたスコープの中でプロジェクトを行います。PEであれば、経営全体の中で、何が真の課題であり、どこに注力しなければいけないかを考えないといけません。この、全社レベルでの課題のスコープ決めがPEとコンサルの一つの違いだな、と思いました。

【INQ佐竹】やはり実行までコミットして行う事が、PEとコンサルの違いなんですね。

【Cさん】そうですね。PEだとそれこそ、対象会社がやらなければ自分でやらないといけない。KPIの表を作ったりとか、商品別の粗利を自分で取りに行ったりとか、取締役会の議事録を書いたりなど、かなり泥臭いところまで、場合によってはやらなければならない。

後は、コンサルティングファームの場合は、PLのインパクトのみを見ている事が多いですよね。PLも勿論重要ですが、PEの業務ではBS、CFも見ますし、税務も法務も人事も、経営全般を見るのが違うと思いますね。PEに入った思ったのは、経営は戦略だけではないのだな、ということですかね。

【INQ佐竹】確かにそうですね。様々な視点から物事を見るようになると、また違う物が見えてくるかもしれませんね。
働き方のスタンス等では違いはありますでしょうか。

【Cさん】スタンス、とは異なってしまうかもしれませんが、先程、「PEを選ぶ軸」の際にお話した、働く人を選べないという点は、PEとコンサルの大きな違いだと思います。

コンサルティングファーム時代は、社内にいる複数のマネージャーやパートナーの中から、自然と気が合う人と仕事をするケースが多くなっていました。おそらく、僕がいたところ以外でも同様なのではないかと思います。気が合わなければ、パートナーもその人をプロジェクトにいれませんからね。一方、PEはファンドのメンバーも少なく、投資先も数年は固定で、数も必ずしも多くないと思いますので、働く人を選べません。気が合う人以外とも、ちゃんとやって行かないといけないという事がたくさんあります。

強烈なオーナー社長とも喧々諤々やらないといけませんし、お話した通り、結果を出さないといけないので逃げられません。時間を費やして関係性を作り、プレッシャーも感じながら結果を出すというのは、コンサルティングファームではなかなか味わえない経験だと思いますね。

【INQ佐竹】改めて大変な仕事ですね。コンサルタントの方が楽しかったなという事はあったりしますか?

【Cさん】はい、コンサルタントの方が楽しかったと思う事もあります。
特に知的好奇心という点では、コンサルティングファームにいた方が満たされるのではないでしょうか。海外とのナレッジシェアとかまさにそうですよね。ファームにももちろんよりますが、ケースの量は圧倒的ですし、様々な経営課題に対しての最新のアプローチに、イントラネットで探しにいけばアクセスできる、すぐに海外エキスパートに話が聞けるというのは、非常に恵まれた環境だったな、と今でも思います。

また、新しいプロジェクトに入ると、新しいイシュー、新しいテーマで毎回学びがあると思います。プロジェクトのゴールに向けてのプロセス自体は、固定化されますけど、新しい物にどんどん出会えるし、知見もどんどん増える。常に知的好奇心は満たされる環境だと思います。

繰り返しになりますが、PEはひたすら実行、実現を追いかける仕事です。それも何年にも渡って。その分、1つ1つの経験は濃密にはなります。コンサルタント時代の経験も濃かったと思いますが、逃げられず、長期に渡り1つの会社と向き合うという経験は、否が応にも濃くなりますね。

Q5. 面接官としてどういったポイントで候補者を見ていますか?

【INQ佐竹】それでは最後の質問ですが、Cさんは、採用面接も数多くされていらっしゃると思いますが、どういったポイントで候補者をみていらっしゃいますか?

【Cさん】多くのキャンディデイトとお会いさせて頂いておりますが、大きく3つの観点で選考をさせて頂いております。

①スキルセットのクライテリアを満たしているか
②なぜPEなのか、PEで何をしたいのか、というビジョンを明確に持っているのか
③一緒に働きたいという魅力があるか

①に関しては、その時々の会社としてのニーズがあるので一概に言えませんが、ジュニア採用は、同業、IBD、戦略ファーム出身を求める事が多いです。

②に関しては、個人としての強い意志と自分なりの考えがある事が重要だと思います。業界、仕事内容を理解し、自分の言葉として咀嚼して話ができないと基本的には採用の土台には乗らないですね。今の仕事にどういった課題を持っていて、PEではどういった事ができるか/やりたいか、そしてそれが将来的なキャリアにどうつながるかという一連の話しに整合性があるかは細かくチェックします。

③は感覚的な所もありますが、先ほどから申し上げている通り、小さな組織ですので、その人の人間性は大事です。優秀な方、尖った方は大歓迎ですが、傲慢であったり、株主という立場を勘違いされている方は選考を通過しませんね。投資先との関係性を壊しかねないので。

何度もお話した通り、色々な人と物事を進めないといけないので、高いコミュニケーション能力とマチュアな人間性は必要です。株主だから何でもできるという事はないので、そこは勘違いされたら困ります。

【INQ佐竹】ありがとうございます。それでは最後に、キャンディデイトの方にメッセージをお願い致します。

【Cさん】人や組織に興味があるがある方はPEのバリューアップ業務を楽しめるのではないかと思います。戦略だけに留まらず、経営全般を見る中で、人が変わって、組織が変わって、会社が強くなっていく。そんなプロセスを志が高い方々と一緒に作り上げていきたいと思います。


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プロフィール

佐竹勇紀

キャリアインキュベーション株式会社
日本プライベート・エクイティ協会 会員企業

キャリアINQにてPE ファンド(プロフェッショナル及び投資先経営幹部)の採用/転職サポートを中心に担当。PEファンドの投資プロフェッショナルは、MDクラスからアナリストまでをカバーし外資系/日系PE共に豊富な実績がある。投資先経営幹部は、CEO、CFOなどのCxOクラスから部長/課長クラスまでをカバーしており、特にCxOクラスの実績が豊富。
キャリアINQ参画前は、大手総合系人材紹介会社にて就業。企業担当、新規開拓担当経て、金融部門に配属となり、金融部門ではPEファンド/投資銀行/財務アドバイザリーファームのフロントポジションをメインに担当。

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