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PEファンドへの転職活動体験談 第四回:外資系戦略ファーム出身者

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こんにちは。キャリアインキュベーションの山口です。

PEファンドへご転職した方に当時の転職活動についてインタビューを行うこちらの企画ですが、第四回の今回は、第三回に続き外資系戦略ファームご出身のかたです。
● 第一回のインタビュー記事はこちら(総合商社出身者)
● 第二回のインタビュー記事はこちら(財務系コンサルティング会社出身者)
● 第三回のインタビュー記事はこちら(外資系戦略ファーム出身者)

PEファンドを志した経緯、転職活動で苦労したこと、選考準備等について具体的にお話を伺いましたのでぜひ参考にしてみてください。

【転職前】外資系戦略ファーム

【現在】外資系大手PEファンド

INQ:まずは簡単に自己紹介をお願いします。

国立大学を卒業後、新卒で外資系の戦略コンサルティングファームに入社し、数年在籍しました。メーカーや商社等の事業会社のプロジェクトを経験するとともに、デューデリジェンスや投資後の支援を含めたPEファンド関連のプロジェクトに従事しました。

INQ:続いて、PEファンドを志すようになったきっかけを教えてください。もともと学生時代から興味がありましたか、それとも業務の接点をもつ中で興味を持たれたのでしょうか。

もともと学生の頃からPEに興味がありました。大学の卒業生でPEに従事している方がおり、その方のお話を伺う機会があり業務に興味を持ったことがきっかけです。また、実際にコンサルとしてPEファンドとお仕事をさせていただく中で、業務上コンサルと類似している部分や異なる部分、やりがいのある部分等、理解が深まっていき、関心度が上がりました。コンサルは戦略・施策の実行支援も行いますが、一般的に検討した戦略・施策の効果を定量的に把握することは困難です。

一方、PEファンドは投資ストーリーに基づき、エントリー時とイグジット時の価値が定量化されることを前提に、投資期間を通じて自分たちがどれほどの付加価値を創造できたのかが明確化できます。コンサルとして見えている限られた部分だけではなく、投資活動の一連のプロセスを経験してみたいという思いからPEファンドへの転職活動をしてみようと思いました。

INQ:それでは、1社目の戦略コンサルティングファームは、そこに向けての戦略的なオプションだったのでしょうか、それとも偶然でしたか。

半々というイメージです。PEのためのファーストステップという観点では、同じ金融業界の投資銀行におけるM&Aアドバイザリー業務等の方がコンサルより近いとは思いますが、コンサルティングファームに入社したのは、将来的にPEファンドの道につながればいいと思った部分と、幅広く様々な業界・企業のビジネスを俯瞰し、ジュニアのうちから経営者の目線に近い観点で事業に関わることができる点などが純粋に面白そうだと思った部分がありました。

INQ:実際の活動についてですが、転職活動で苦労したことはありましたか。

コンサルとしてプロジェクトを進めながらでしたので、実際に選考を受ける会社をしっかりと調べ、考えをまとめる時間を捻出することが難しかったです。コンサル出身者が捉えているPEファンドの姿はデューデリジェンスや投資後のバリューアップを中心にした、ごく一部分です。それ以外の、金融的側面、あるいはPEファンドのビジネスの本質部分は、理解が不足している部分もありました。そこをしっかり勉強して、自分の言葉で説明できるようにすることには苦労し、かなり時間がかかりました。

当初は志望動機も一側面しか捉えられていませんでしたので、実際の面接で手応えが良くなかったり、面接官からPE業務をあまり理解していないという評価を受けたりもしました。そこは面接を受けていく中で勉強しながら不足する部分を補っていきました。

INQ:転職活動を始めてみて、当初の想定と乖離があったことはありましたか。もしあったとしたら、どのようなことがあったか教えてください。

基本的な質問である志望動機や、コンサルとしてのこれまでのプロジェクトの経験については、念入りに準備をして臨みましたが、想定外の質問も多く、面接がうまくいかなかった時には、落ち込むこともありました。そういうときには、面接を繰り返す中でしっかり考えをアップデートし、次の面接につなげていければいいと、気分を変えるよう対処しました。また、想定はしていたものの、選考回数が多く、時間もかかるので、実際はモチベーションの維持が難しい面もありました。

INQ:ではこれから転職活動をされる方へ、そういったモチベーションの維持などについて、マインド面でのアドバイスはありますか。

まずは自分の考えやパーソナリティを理解してもらえるように、その場のコミュニケーションに集中することが重要だと思います。ただ、各PEファンドのカラーや、社員の方とのフィット感の部分はあるので、自分でできる限りの準備をして面接時に後悔しないレベルで出し切ることを念頭に、あとはご縁次第と思っておく方が、モチベーションは維持しやすいと思います。

INQ:今までの転職活動を振り返って、一番重要だった準備はどんなことでしょうか。

PE業界やビジネス自体への理解に時間を割くことが重要だと思います。それが志望動機のブラッシュアップ、モデルテストやケースインタビューへの対策などにもつながったからです。そもそも、PEファンドのビジネス自体が、自分の知らない側面も含めて、どのような仕組みで動いているかを理解する必要はありますし、それが結果的には面接やテストの対策にもつながりました。

INQ:その「業界やビジネス自体への理解」についてですが、PEファンドを受けるにあたって理解を深めたことは、具体的にどのようなことでしょうか。

もともとコンサルでしたので、業務では基本的にはPLしか見ていませんでした。PEのリターンの源泉となるレバーは大きく三つありますが、そのうちの一つであるEBITDA Growthしか肌感覚を持って理解できていなかったと思います。書籍等を通じてPEのリターンの源泉やLBOの仕組みも理解したつもりではいましたが、特にモデルテスト対策のためにスクラッチでモデルを作る練習をする中で、「他のレバーがどのようにリターンに貢献しているのか」ということに腹落ちし、PEのリターン創出の仕組みをより全体感を持って深く理解していくことができたと思います。

翻って考えてみると、PEの業務プロセスはソーシングからイグジットまで、全てがリターン創出に繋がっているため、それぞれの業務がリターンのレバーのどこにつながっているのかを自分なりに整理することで、全体を掴んで行きました。単なる選考対策のみならず、PEのビジネスを深く理解するという意味でも、モデルの勉強をしてよかったと思います。

INQ:その理解を深めるためにとった行動は、具体的にどのような行動でしょうか。

最初に御社のモデル講座を受けました。その後、インターネットや書籍などで、モデルはどのような仕組みで成り立っているのか、どのような考え方でバリュエーションやリターンを考えていくのかを自分でも勉強しました。また、日々の業務内容やソーシングからイグジットまでのプロセスなどに対して、具体的なイメージを持ちつつ、今までの自分の経験や、コンサルティングのスキルをどのように生かすことが可能か棚卸しをしていきました。

INQ:モデルについては、コンサルの方はどのぐらい勉強すればいいでしょうか。アドバイスがあれば教えてください。

もともとPLプロジェクションモデルは仕事でも作ったことがありました。しかし三表の連動や、その先のLBOモデルはこれまで経験がありませんでした。同様の経験しかないコンサルの方は、まずはシンプルなものでもいいので、取り敢えずスクラッチからモデルを最後まで作れるようにした方がいいと思います。加えて、私はその完成したモデルの前提条件を変えつつ、自分の頭でじっくりと理解していくことに時間をかけました。時間が取れない中でも1カ月弱の間、平均で1日1時間もないかもしれませんが、時間を費やし学んでいきました。コンサルとして触れたことのある業界や企業を題材に、何度も自分なりにモデルを組んでみる練習をしました。

INQ:いろいろPEファンドがある中でどのように軸を決めて、応募先を選定されたかを教えてください。

もともと、コンサル時代から全てのPEにアクセスがあったわけではないので、まずは自分がこれまでお付き合いがあったPEや、クライアントの競合として名前が挙がったPEなど、自分に近いところから調べていきました。転職後はまずはディール経験も積んでいくべく、最終的には投資のサイズやディールフローという観点で検討し、日本のPE業界の中で、比較的ディールフローが多く、実際にディールができているファームを優先的に選定しました。

これまでのプロジェクト経験の中でも、ミッドキャップのファンドを支援する機会が多かったので、そこは少し肌感覚がありました。投資後も含めていろいろと経験を生かせる部分があるだろうと思い、ミッドキャップに軸足を置きつつラージまで幅広くカバーできるところを受けていきました。

一方、PEファンドのポジションの中でもバリューアップ専門チームの選考は基本的には受けませんでした。バリューアップはコンサルの経験が活きやすい領域でもありますが、その前の投資のソーシングやエグゼキューションも含めて、一気通貫で中長期的に投資経験を積んでいきたかったので、投資チームとバリューアップチームを完全に分けているファンドにアプライをすることは考えていませんでした。

INQ:最終的に今の会社を選んだ決め手はどのような点でしたか。

日本の市場の中でディールの実績が多い点と、コンサルティング業界出身の方もいるファンドで、自分自身のロールモデルを見つけることで投資家としてのキャリアを重ねていきたいと思えた点です。

INQ:弊社の担当にはどのようなことを相談し、どのようなアドバイスを参考にされましたか。

一番相談させていただいたのは、志望動機についてですかね。志望動機については、ベースは自分自身で作りつつ、このような形でどうですかと、業界やアプライする会社個別の志望動機も含めて、担当の方に意見を聞きました。また、面接を控える中で、ある程度具体的なイメージを持って選考に臨めるよう、面接官の方はどのようなお人柄の方かを、事前に質問をしました。事前に聞いていたとおりに選考が進んだこともあり、できる限り想定外の質問をなくすことができたので、とても役に立ったと思います。

INQ:他に、弊社と一緒に活動を進めてよかった点はありましたか。

各PEファンドにコネクションが強いと思いました。事前に面接担当の方の情報を教えてもらうことができましたし、各社が求めている人材を深く理解しているという印象を持ちました。実際に私にマッチするかどうかも含めて、いろいろと考えた上でご提案いただいていましたので、エージェントとして全幅の信頼を置いていました。

INQ:弊社以外のエージェントにもご相談をされましたか。

業界のことを理解したかったので、話を聞きに行ったことはあります。ただ実際に応募することはあまりありませんでした。他社エージェントと御社の違いは、私を理解した上で求人のご紹介をしてくださり、自分が求めているPEファンドを厳選して提案してくださったという点だと思います。私はたくさんのPEを受けるよりは絞って受けたいと思っていたので、御社にお任せいたしました。

INQ:それは大変うれしいお言葉です。本日は貴重なお話をありがとうございました。

山口


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プロフィール

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マネージングディレクター 佐竹勇紀

キャリアインキュベーションにて、プライベート・エクイティ業界(プロフェッショナル及び投資先経営幹部)の採用/転職サポートを中心に活動中。 プライベート・エクイティ ファンドの投資プロフェッショナルはMDクラスからアナリストまでを網羅的にカバーし豊富な実績がある。
投資先経営幹部はCEO、CFOといったプロ経営者の支援実績が豊富。 キャリアインキュベーション参画以前は、大手人材紹介会社の金融部門にて就業。

ディレクター 星野 光博

キャリアインキュベーションにて、PE、インフラ、VCなどの投資プロフェッショナル及び投資先経営幹部のサーチを担当。
キャリアインキュベーション参画以前も人材紹介会社に属し、上記業界への人材紹介経験は合計10年を超える。 それ以前は投資銀行や事業会社、ノンバンクにおいてM&Aや投資関連業務に従事。

ディレクター 山口 彩

キャリアインキュベーションにて、投資フロント、ミドルバックおよび保険業界を専門に担当。
前職ではブティック型のエージェントにて保険会社・銀行・証券会社を中心とした人材紹介を経験。 担当職種は営業・マーケティング・IT企画・内部管理・経営企画など、第二新卒~部長クラスまで、幅広に担当。

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