PE業界は、2014年の年末の勢いのまま、2015年も年始から大型案件が複数成約し、大変活気があります。ベインキャピタル/大江戸温泉物語、雪国まいたけ、日本風力開発やカーライル/日立機材など外資大手の案件も複数新聞面を賑わしたのは記憶に新しいと思います。一方で、アドバンテッジパートナーズ/フクバデンタル、アスパラントグループ/テラケン、りんかい日産建設などミッドスモールキャップの案件も複数成立しています。
さて今回は、第一四半期も終わったため、PE業界を採用という側面から振り返ってみたいと思います。
■ 調査対象及び調査結果
今回は外資系ファンド13社、日系ファンド22社のデータ(公開情報などから引用)を基に集計しました。その結果、総就業人数は355名でした。内外資系が113名、日系が242名となっております。
また2015年第一四半期の採用総数(入社ベース)は、外資系で11名、日系で13名となっています。
それでは、それぞれ内容を見ていきたいと思います。
外資系PEファンドの採用
外資系の採用は、7名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、4名がVP以上の採用となっています。具体的なデータは無いのですが、VP以上の採用が四半期でこれだけあったのは、ここ数年では初めてではないでしょうか。採用背景はそれぞれではありますが、外資系PEファンドの日本マーケットへのコミットが強くなりつつあるのかもしれません。
それぞれのバックグラウンドは下記の通りでした。
・アソシエイト~シニアアソシエイト層
外資系戦略コンサル出身者3名、外資系投資銀行出身者3名、その他1名
・VP以上
PEファンド出身者2名、外資系コンサルティングファーム出身者1名、その他1名
日系PEファンドの採用
日系PEファンドの採用は、9名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、4名がVP以上の採用でした。現在も引き続き募集が続いており、まだまだ採用ニーズは充足していない印象が強いです。
それぞれのバックグラウンドは下記の通りでした。
・アソシエイト~シニアアソシエイト層
日系投資銀行出身者2名、PEファンド出身者2名、FAS出身者2名、外資系戦略コンサル出身者1名、総合系コンサル出身者1名、総研系コンサル出身者1名
・VP以上
PEファンド出身者2名、日系投資銀行出身者1名、その他1名
外資系PEファンドは採用が減ってきましたが、日系PEファンドはまだまだ募集が多くあります。PEへの転職をご検討される際は、是非弊社へご相談ください。
また、ご採用をお考えの企業様もお気軽にお問合せください。
(佐竹)