早い物で2015年も残すところ2ヶ月となりました。
2015年第三四半期のPE業界は、フロネシス・パートナーズによる1号ファンドのファーストクローズや、ブレイン・アンド・キャピタル・インベストメンツによるスマート・メザニン・ファンドの組成等、第二四半期に引続き明るいニュースがありました。
採用面では、PEファンドのプロフェッショナルは、引き続き採用がいくつか動いております。転職マーケット全体では、売り手市場と言われているものの、PEファンド業界に限っては、その採用ハードルは下がっておりません。改めて、狭き門の業界だと実感している日々です。
そんな中、弊社では、PEファンド投資先のCEOやCFO、経営企画のMgrクラス等のお手伝いが増えております。各社個別の事情はあるものの、PEファンドの投資は全体的には順調に進んでおり、投資先の採用ニーズは増加傾向です。
今後も2~3年程は、PEファンドのプロフェッショナルは少数の厳選採用、PEファンド投資先採用は横ばいからやや増加という傾向が続く事が予想されます。
さて、今回は外資系ファンド13社、日系ファンド22社のデータ(公開情報などから引用)を基に集計しました。その結果、総就業人数は373名でした。内訳は、外資系が119名、日系が254名となっております。
また2015年第三四半期の採用総数(入社ベース)は、外資系で5名、日系で12名となっています。
それでは、それぞれ内容を見ていきたいと思います。
外資系PEファンドの採用
外資系の採用は、2名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、3名がVP以上の採用となっています。アソシエイト~シニアアソシエイト層は、同業出身者が1名、MBA採用が1名となっております。VP以上に関しては、外資戦略ファーム出身者、同業他社、他業界からのシニア採用がそれぞれ1名ずつでした。
2015年(1月~9月)通算では、これで21名の採用となりました。内訳は、外資系投資銀行から5名、外資系戦略コンサルティングファームが6名、同業他社から5名、その他5名となっております。
現状、まだ採用活動中のポジションはいくつかあり、募集総数は横ばいです。
日系PEファンドの採用
日系PEファンドの採用は、11名がアソシエイト~シニアアソシエイト層で、1名がVP以上の採用でした。アソシエイト~シニアアソシエイト層は、外資系戦略コンサルティングファームからが2名、投資銀行からが2名、MBA採用が2名、FAS/監査法人3名、商社が1名、出向者が1名でした。VP以上の採用は外資系戦略コンサルティングファームから1名でした。
2015年(1月~9月)通算では、これで28名の採用となりました。内訳は、PEファンドから6名、投資銀行から5名、FAS/監査法人から5名、外資系戦略コンサルティングファームから4名、総合系コンサルティングファームから1名、総研系コンサルティングファームから1名、銀行から1名、その他5名となっております。
現在も募集継続中の企業は減ってきており、やや充足感は出てきております。
繰り返しになりますが、PEファンドはそのビジネスモデルから、今後2~3年は採用数を大きく増やす事は考えにくいでしょう。現在ある、数少ないチャンスをものにするためにも、今後募集が出てきた際にいち早く動けるようにするためにも、PEファンドへの転職をお考えの方は、是非弊社へご相談ください。
また、PEファンド各社様(採用企業)向けに、1年間の採用レポートを作成致します。ご希望の企業様がいらっしゃいましたらお問い合わせください。
(佐竹)
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