こんにちは。キャリアインキュベーションの中村です。
先日、Career Thinking Salon(いわゆる勉強会)を大阪にて実施しました。
https://www.careerinq.com/seminar/detail/11213.shtml
このSalonは"Webには載せられない本当に価値ある情報を提供したい"という想いで企画したもので、第1回目はMBBからオファーを獲得した方をゲストスピーカーとしてお招きし、外資戦略ファームの面接をどうやってクリアするのか?というテーマで議論しました。
戦略ファームを応募される方はそもそも優秀な方が多いので、フェルミ推定や問題解決の手法を一定レベル習得された方がほとんどです。そこでいかに差別化をはかるか?が重要でSalonでもリアリティある話しが繰り広げられましたので、私なりになるほど!と思ったことを下記に記します。
①不完全な情報の中で勝負しなければならない
●「ケース文面に無い情報は自由に設定していいよ」と言われるが、どこまで自由に設定していいのか心配になるが、基本は自由に設定してよい。例えば競合他社と比較してシェアが下がっている、など自分が議論を進めやすい方向に設定して構わない。
●「ちょっと考えて」といわれた際にどれくらいの時間を使っていいのか不安になるが、長く考えれば考えるほど、回答に対する面接官の期待値が高くなってしまうので、あまり長くない方がよい(はず)。時間にして30秒~1分位がベターと思われる。
●ビジネスモデルをパターン化して理解するといざというときに役立つ。例えば、コピー機のようにインク代で稼ぐモデル、映画館やサッカーのように座席数が決まっているモデル、サブスクリプションのようなモデル、などの事例で解決策や良いアイデアをストックしていると面接でスムーズにこたえられる。
②自信と謙虚のバランス
●自信満々な態度は危ういが謙虚になる必要は全くない。背水の陣くらいの態度で臨むくらいの意気込みがちょうどいい。
●コンサルタントは人より早いスピードで成長したい、と考える人が多いため、答えのないディスカッション(ケース面接)を繰り広げる中でも必死に考えたり質問することで、好奇心旺盛と面接官に思わせることが重要。
●「あなたは何ができる?」「入社〇年目で経営の何がわかる?」などと面接ではときに試されることもあるが、経験不足なのはレジュメからも明らかなので、大事なことは「これまで培ってきた経験と習得したスキル」「だから私は戦略コンサルを志望する」と言い切れるロジックと意気込みが大事。
③柔軟なコミュニケーション
●(応募者の皆様は優秀なので、分解することはできる。打ち手が難しい。)自分で自信のある打ち手であっても、散々突っ込まれるし、面接官がそう思っていないことは多分にあるので、無理であれば素直に諦めることも大事。1つのアイデアに固執せずに理由に納得した際は修正したとしても逆に通過することが多かった。ただ、突っ込まれてすぐに折れると筋のない奴と思われるので、相手の顔色を見ながら判断するしかない。
●フェルミや問題解決には定石があるが、時には定石から外れても大丈夫。例えば、問題の把握⇒分析・構造化⇒打ち手の策定(アイデア出し)⇒優先順位付けが定石とすると、打ち手の策定(アイデア出し)を沢山出してからそれを構造化するようなパターンも時にはあり。
●フレームワークは必要最低限で十分。4Pと3C、AIDMAくらいでOK。敢えて柔軟に物事を考える方が大事で、逆にフレームワークを全面に出すと、ドツボに入る可能性が高い。
これらは戦略ファームを受けたことのある方だとフムフムと感じていただけると思いますし、意外と合否を分ける重要なポイントだと思います。
当社ではケース面接対策も随時行っていますし、どこのファームでどのような面接が行われたか?についてもできる限り情報を集め、有意義な情報提供を心がけています。是非お気軽にご相談くださいませ。