年末年始から、PEファンドの投資先企業CxOポジション、部長ポジションが急増してきております。この機会に、PEファンドの投資先企業CxOポジションについての話に触れさせていただきます。
PEファンドの投資先企業CxOポジションの魅力
PEファンド投資先企業のポジションの魅力は、大きく下記のような点が挙げられます。
[1]若手の抜擢採用やCxO職未経験採用があり、キャリアアップのきっかけになる
[2]会社の変革期におけるポジションが多く、ダイナミックな仕事を行える
[3]金銭的アップサイドが狙える(EBITDAに応じた賞与等)
[4]プロ経営者が少ない日本の転職マーケットでは、重宝されるキャリア(特にPEファンドから見て)になる
もちろん良い点ばかりではなく、PEファンド投資先企業へ落下傘で入っていく事になるため、既存経営陣や社員と軋轢が生じる場合があったり、予定通りローンの返済が進まないと、PEファンドより、追加リストラの要請や設備投資の凍結等があったりという事も想定されます。
PEファンド(株主)からのモニタリングも細かく入るため、プレッシャーが高い事も場合によってはあります。
しかしながら、CxOポジションとなると、PEファンド投資先企業でなくとも、プレッシャーは高く、しがらみもあるので大差はないと考える方が多いのも事実です。
PEファンドのExit後のキャリア
PEファンド投資先企業での採用になる方が一番気にされる点が、PEファンドが株式を売却した後にどうなるかという点です。
これは、不確定要素(業績、経済状況、売却先)が多分にあるため、お約束はできません。次の株主に慰留されることもあれば、役員が一新されることもあります。過去のケースを見ると下記のように大別されるかと思います。
・退任ケース 菓子メーカー社長
▶ PEファンドが食品会社へ売却時に退任
・継続ケース サービス業社長
▶ PEファンドから事業会社へ株主が変わったが続投
・ファンド雇用になるケース 外食業COO
▶ PEファンドが株式売却時にPEファンドへ転職
・投資先再派遣のケース 出版会社社長
▶ PEファンドが株式売却時に、PEファンドの他投資先へ再度派遣
※尚、役員以下の方々(部長職、Mgr職)が、株主変更により退職を迫られることは、稀有であるという事は申し添えておきます。
PEファンド投資先企業のCxOポジションが増えている今、プロ経営者を目指す登竜門として、選択肢に入れてお考え頂いても良いのではないでしょうか。
ご興味をお持ちの方がいらっしゃいましたら、お問い合わせください。
(佐竹)
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