年末に配布した、「バイアウトファンド採用レポート2014年(外資系 / 日系)」をPE各社へお渡しした際に、「就業者のタイトル別の人員構成はどうなっているか?」という質問を数社から頂きました。
今後、弊社では様々な角度から、業界レポートを発信していく事を計画しており、その一環として、今回は、「PEファンド業界就業者 タイトル別人員構成」を配信したいと思います。
タイトル別と申し上げましたが、各社により呼び名が違うため、今回は就業者を3階層に分け、人数をカウント致しました。
・ジュニア▶主にアソシエイトクラスの方をカウント
・ミドル ▶主にVP~ディレクタークラスの方をカウント
・シニア ▶主にMD、パートナークラスの方をカウント
上記の区分で、公開情報を基に180名の方をカウントした所、下記のような内訳になりました。
また、外資系PE、日系PEと分けて見ると、下記のような比率になっております。
外資系PEは、ここ1~2年でアソシエイトを大幅に増やしている事もあり、ジュニア層が充実している印象です。引き続き、採用を行っているPEもある事から、よりピラミッドに近い形になっていく事が予想されます。
日系PEはシニアメンバーが多く、逆三角形になっているのが見て取れます。日系PEは設立/創業メンバーがシニア層に含まれているため、数が増えております。
日系PE各社は、[1]若返り、[2]組織構成の是正という2点から、今後も若手アソシエイトの採用を行う事が予想されます。
現状は業界全体で、若干シニアメンバーが多い印象を受けますが、
・ファンドの規模が大きくなることによりポジションが増える
▶ 業界がさらに盛り上がっていく事により、全体のポジション数増加が期待できる。
実際にファンド総額の増額により、組織規模を拡大しているPEが増えている。
・業界経験者の方が独立し、新たにファンドビジネスを始める話が増えている
▶ 1点目と重複するが、GPが増える事で、全体のポジション数増加が期待できる
・日本における、バイアウト業界の第一世代が卒業時期を迎えつつある
▶ 5年~10年のスパンで世代交代が起こるのではないか
という点から、今後に期待ができるのではないでしょうか。
(佐竹)
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