こんにちは、キャリアインキュベーション中村です。
最近は気候変動、脱炭素、サーキュラーエコノミー、などSDGsやサステナビリティ関連のニュースを見ない日は無く、この領域への関心が高まっていると思います。
これらに関連するビジネスの市場規模も拡大しており、コンサルティングファームでもSDGsやサステナビリティ関連の採用ニーズが高まっていますので、紹介させていただきます。
SDGs・サステナビリティ領域のコンサルティングは戦略案件である
SDGsやサステナビリティの領域は少し前まではCSRとして語られ、大企業がコーポレートブランディングを強化するために行っているものだと思っていましたが、ここ数年は状況が異なるそうです。
先日、モニター デロイトに取材した際に教えていただいたのですが、
「数年前ではクライアントのCSR部門からの依頼で、全社向けにSDGsとは何か?という講演や指導というものが多く、また、どういったところがNGOから批判されやすいのか?という問いが多かった。それに対して最近は、気候変動による脱炭素化というものが所与の未来であるということから、事業ポートフォリオをどう組み替えていくのか?もしくはそういった大きな変革を行うために自社のビジョンやパーパスをどう位置付けるのか?という経営アジェンダでの問い合わせが増えている」とのことです。
▼ モニター デロイトのインタビュー記事はこちら
https://www.careerinq.com/consulting/interview/partner/monitor_deloitte/011709.shtml
社会価値と経済価値を同時に追求することを主眼としたコンサルティング
SDGs・サステナビリティ関連のコンサルティングは、要約すると「社会価値と経済価値を同時に追求するサステナビリティ経営の実現に向けて、クライアントのビジネスモデルのトランスフォーメーションを支援する。」と表現されると思います。
具体的な案件事例として、
・電鉄企業向け / SDGs起点での新規事業創出支援(構想からアライアンス選定、実行支援まで)
・総合商社向け / 気候変動問題が各事業に与える事業影響のシナリオプランニング
・エネルギー企業向け / 脱炭素化する社会を踏まえた事業ドメインの再定義
など
脱炭素化や気候変動に対する取組みはもはや逃れられない責任ですし、当社のような人材紹介業ですらSDGsへの取組みを行わなければクライアントとお付き合いができない時代ですので、製造業やエネルギー・インフラといった業界では特に顕著でサプライチェーン全体にサステナビリティへの対応が迫られているようです。
SDGs・サステナビリティ領域の注目求人
特に注目している求人は下記になります。
経済課題の解決(戦略コンサルティングの文脈)に加えて、社会課題解決も行いたい方にはお勧めのポジションです。
■ モニター デロイト
https://www.careerinq.com/jobinfo/jobdetail.shtml?Id=13319
モニターグループ創設者が示した、社会課題の解決と経済価値の追求の両者を創造しようとする「CSV(Creating Shared Value)」という概念に加え、SDGsに関する専門チームを早くから組成しているため高い存在感を発揮。
■ PwCコンサルティング
https://www.careerinq.com/jobinfo/jobdetail.shtml?Id=14522
サステナビリティに関連するコンサルティングを更に進めるために、2019年7月にSocial Impact Initiative(SII)を組成。Corporate Sustainabilityの先を目指す「Societal Sustainability」を提唱。
■ 外資戦略ファーム
中期経営計画策定や新規事業推進、といった外資戦略ファームが従前から得意としている領域は、SDGs・サステナビリティの考え方抜きには語れないため。
各社の採用要件は、
①コンサルティングファームでのプロジェクト経験
②シンクタンクにてSDGs・サステナビリティ関連のプロジェクト経験
③大手国際NGOなどで社会課題解決に取り組まれている方
のいずれかであることが多いです。
コンサルティングファームの採用ニーズとして一番ボリュームが多いのはDX関連ですが、SDGs・サステナビリティ関連は今後も伸びていくマーケットと思われますので、ご興味のある方は是非ご連絡ください。
▼コンサルティング業界に転職をお考えの方の個別相談会
https://www.careerinq.com/seminar/detail/9145.shtml