ヨドバシ、アウトドア用品店「石井スポーツ」買収
家電量販店「ヨドバシカメラ」を展開するヨドバシホールディングス(HD)は、アウトドア用品店のICI石井スポーツ(東京・新宿)を買収する。投資ファンドのアドバンテッジパートナーズ(AP)が保有する株式を4月中に買い取り、完全子会社にする。ヨドバシHDは商品の領域を広げ、業績拡大につなげる。
ヨドバシカメラの店舗に石井スポーツがテナントとして入り、物流も統合して効率化する
1964年創業の石井スポーツはスキーや登山用品を中心に扱う専門店で、全国に約30店舗を持つ。16年にAP傘下に入っており15年度の売上高は137億円。
ヨドバシHDが石井スポーツ株の100%を保有する見通し。店名や雇用は維持する。買収金額は公表しない見込み。ヨドバシカメラの店舗に石井スポーツがテナントとして入り、物流も統合して効率化する。通販サイト「ヨドバシ・ドット・コム」でアウトドア用品の取り扱いも検討する。
ヨドバシHDは18年末に酒類の販売を始めるなど、家電以外の商品を増やしている。M&A(合併・買収)も積極的に手がける考えだ。
アイスタイル<3660>、韓国の美容プラットフォーム運営会社・Glowdayzと資本業務提携
アイスタイルは、Glowdayz, Inc.(韓国・ソウル、Glowdayz)と資本業務提携に関する契約を締結した。
アイスタイルは、コスメ・美容の総合サイト『@cosme』を運営している。国内ほぼ全ての化粧品の商品情報とクチコミ情報を核に、消費行動に関するデータベースを構築し、ブランドのマーケティング支援やコスメセレクトショップ(国内24店舗、海外10店舗)、公式通販など様々な美容関連事業の展開に活用している。
また、@cosmeのグローバルプラットフォーム化を推進しており、既にアジアを中心に8つの国と地域で事業を展開している。
Glowdayzは、韓国内において、化粧品の商品情報とそれに紐づくユーザーのクチコミを中心とするビューティプラットフォームアプリ「Glowpick」を運営している。「Glowpick」を活用した広告事業や、消費者インサイトのブランドへの提供、アプリ内での化粧品EC、クチコミで高評価を得た商品を中心に品揃えするShop-in-Shop形態の小売事業等を展開している。
本提携により、アイスタイルおよびGlowdayzは、Glowpickの更なる成長と@cosmeのグローバルプラットフォーム化の推進を図る。
ふくおかフィナンシャルグループ<8354>傘下のiBankマーケティングと十六銀行<8356>、FinTechサービス提供のiBank事業について資本業務提携
ふくおかフィナンシャルグループ傘下のiBankマーケティング株式会社(福岡市)と十六銀行<8356>は、FinTechサービスの連携による新たな価値の共創を目指し、iBank事業への参画に関する正式合意および資本業務提携を決定した。
本提携により、iBankマーケティングおよび十六銀行は、iBankマーケティングが運営するスマートフォン専用アプリ『Wallet+』の導入に向けた共同開発に本格着手することにより、スピーディーなサービス実装の実現を図る。十六銀行の口座保有者への『Wallet+』のサービス提供によりシームレスなマネーサービスを提供するとともに、『Wallet+』を通じたデジタルマーケティングの高度化に協働で取り組む。
キトー<6409>、オランダ関連会社のヴァン・ルースデンを子会社化
キトーは欧州子会社を通じて、オランダの関連会社ヴァン・ルースデン(売上高5億5900万円)の株式37.5%を追加取得し、持ち株比率を75%に引き上げて子会社化した。
ヴァン・ルースデンは手動チェーンホイストを中心とした巻上機やトロリー、各種クレーンについて、海洋での使用に対応した防錆仕様や、引火の危険がある現場での使用を想定した防爆仕様などの技術に強みを持ち、欧州で実績を積んでいる。キトーが主力市場とする日本、北米向けにヴァン・ルースデン製品を加えることで事業拡大につなげる。
取得価額は非公表。取得日は2019年4月2日。
識学<7049>、TIGALAの月額制M&A法人コンサルティング事業を取得
識学は、M&A仲介業のTIGALA(東京都港区)が手がける月額制M&A法人コンサルティング事業を取得することで基本合意した。
識学は経営層・幹部向けにマンツーマンで組織の生産性向上に向けたコンサルティングサービスを提供している。この一方で近年、組織の内面的改善にとどまらず、外部資源を有効活用するM&Aへのニーズが急速に高まっている。
識学は今回、M&Aに関するコンサルティング事業を取り込むことで、顧客企業の組織運営を社内外両面から支援する組織コンサルティングサービスを展開する。
取得価額は未定。取得予定日は2019年6月1日。
ACCESS<4813>、TV・車載向け動画配信プラットフォームを提供するドイツNetRangeを子会社化
ACCESSはドイツ子会社を通じて、TV・車載向け動画配信プラットフォームを提供する現地NetRange MMH GmbH(ハンブルグ)の全持分を取得し子会社化することを決議した。
ACCESSは2001年に欧州における開発・販売拠点として「ACCESSヨーロッパ」(オーバーハウゼン)を全額出資で設立し、組み込みブラウザ「NetFront Browser」シリーズなどをTV、セットボックスメーカー、自動車メーカーなどに提供してきた。
NetRangeは2009年に設立し、TV向け動画配信プラットフォームの提供やこれを通じた動画配信サービスを軸に欧州、アジアで事業展開するほか、近年は車載向けも手がける。
ACCESSは同社を取り込むことで、今後大きな成長が見込まれる車内インフォテインメント分野での事業基盤強化につなげる。
取得価額は買収時点で7億1300万円。業績連動型のアーンアウト方式を採用し、今後5年間の当期純利益に応じて追加で最大18億6000万円を現金で支払う。取得予定日は2019年4月15日。
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