アステラス製薬<4503>、遺伝子治療分野強化へ米バイオ企業「オーデンテス」を約3200億円で子会社化
アステラス製薬は3日、米バイオテクノロジー企業のオーデンテス・セラピューティクス(サンフランシスコ)を買収することで合意したと発表した。TOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指す。買収金額は約30億ドル(約3200億円)で、2020年1~3月の完了を見込む。今後の成長領域と位置づける遺伝子治療薬の事業強化につなげる。
オーデンテスは2012年に設立し、米ナスダックに株式上場。希少かつ重篤な神経筋疾患を対象にアデノ随伴ウイルス(AAV)に基づく遺伝子治療薬の研究開発に取り組んでいる。AAVを活用した有望なパイプライン(新薬に結び付く開発中の新規候補物質)を持つ。
アステラスは米子会社を通じてオーデンテスに対してTOBを実施する。買付価格は1株60ドルで、12月2日の終値(28.61ドル)に110%のプレミアムを加えた。オーデンテスの取締役会は株主にTOBへの応募を推奨している。
日本電産<6594>、無人搬送機用電子部品の米ロボテックを子会社化
日本電産は、無人搬送機に使われる電子部品(超低電圧ドライブ)の設計・開発を手がける米ロボテック(アリゾナ州)の株式90%を取得し、子会社化した。同社を取り込むことで、無人搬送機メーカーにサーボモーターと精密ギアボックス製品にとどまらず、モーター制御システムに関する各種サポートをワンストップで提供可能になるという。取得価額、取得日は非公表。
ロボテックは2002年に設立し、2019年12月期の売上高は約9億9000万円を見込む。従業員は20人。
NTTデータ<9613>、北米子会社NTT DATA Servicesを通じて、Flux7 Labs Inc.を買収
NTTデータは、北米子会社であるNTT DATA Servicesを通じて、北米のAWS Premier Consulting PartnerであるFlux7 Labs Inc.(米国テキサス州、Flux7)を買収することを決定した。
Flux7は、複数の業界の顧客に対して、クラウドネイティブ・アプリケーションの導入支援などのクラウド関連コンサルティングサービスを提供し、AWSの「Premier Consulting Partner」として認定されている。
本件により、NTTデータは、クラウドネイティブ・アプリケーションの導入支援などのクラウド関連コンサルティングサービスを強化し、北米でのサービス展開を更に加速させる。
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