日立建機は3日、鉱山機械用鋳造部品の製造・販売などを手掛けるオーストラリアのブラッドケン(ニューカッスル市)を買収すると発表した。
発行済みの全株式取得を目指しており、買収額は最大で689百万豪ドル(約535億円)を見込む。同社の海外販売・保守ネットワークなどを活用することで鉱山関連機械事業を強化し、収益の安定化を目指す。
日立建機は今月中旬から下旬にブラッドケンに対してTOBを実施する。6カ月を期限に50-100%の株式取得を目指す。
ブラッドケンの2016年6月期連結決算は、新興国の景気減速などが響き、売上高が約821百万豪ドル(前期比15%減)と減少傾向。最終損益は196百万豪ドルの赤字(前期は241百万豪ドルの赤字)と業績低迷が続いている。
日立建機はグローバルネットワークの相互活用で収益向上が図れるとしており、買収後もブラッドケンのブランドや製造販売体制は維持する。
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