トーホー<8142>、エフ・エム・アイを子会社化
総合食品卸売業のトーホー<8142>は、業務用の調理機器やコーヒーマシン、製菓機器などの輸入・製造・販売を手がけるエフ・エム・アイ(東京都港区。売上高63億5000万円、営業利益4億7800万円、純資産12億1000万円)の株式を取得し、子会社化(議決権割合は72.7%)することを決議した。
エフ・エム・アイは、業務用の調理機器やコーヒーマシン、製菓機器等を輸入・製造・販売している。全国12営業・サービス拠点、2工場を保有する。
トーホーグループは業務用食品卸売りを中心に業務支援システムや品質・衛生管理、店舗内装デザインの設計・施工などのサポート機能を提供している。エフ・エム・アイをグループに加えることで、「外食ビジネスをトータルにサポ―トする」機能の充実につなげる。
株式取得価額は非公表。
譲渡実行予定日は2018年2月1日。
クラウドワークス<3900>、『サイタ』習い事サービスの事業譲受
クラウドワークス<3900>はクックパッド(2193)の100%子会社であるコーチ・ユナイテッド(東京都渋谷区)が運営する「サイタ」(コーチと受講生をつなぐ習い事サービス)事業を譲り受けることを決議した。
クラウドワークスは日本最大級のクラウドソーシング「クラウドワークス」や個人が得意を売り買いできるマーケットプレイス「WoW!me(ワオミー)」など個人が様々な形で報酬を受け取る仕組みを提供している。今回譲り受けるサイタ事業は年間レッスン数5万件超、ジャンル約176種類と国内有数のCtoC型サービスとして地位を確立しており、2016年12月期の同事業は売上高2億3400万円、営業利益5400万円。クラウドワークスはサイタ事業を取り込むことにより、シェアリングエコノミー市場での事業展開を加速させる考えだ。
事業譲受価額は非公表。
事業譲受予定日は2018年1月1日。
JSR<4185>、医薬品開発受託の米社を440億円で買収
JSR<4185>は、米医薬品開発受託機関(CRO)のCrown Bioscience International(連結売上高73億円、連結営業利益5億円、連結純資産125億円)の全株式を取得し、完全子会社することでCrown社と合意した。
Crown社はがん、炎症性疾患、心血管疾患及び代謝性疾患領域に対し、医薬品の基礎研究成果を臨床研究や実用化にまで高める創薬探索開発受託サービスを世界的に展開している。同社を傘下に収めることにより、JSRのライフサイエンス事業は戦略的基礎研究、診断薬開発、創薬探索開発受託、細胞株樹立から製造プロセス開発、GMP製造受託まで拡大する。
本件M&Aは現金対価の逆三角合併方式による。具体的には、JSRはケイマン諸島に買収目的子会社(SPC)であるMerger Subを設立し、Merger Subを消滅会社、Crown社を存続会社とする吸収合併を行う。Crown社株主は既存のCrown社株式が消却される代わりにJSRから対価として現金総額約440億円を受領する権利を取得する。また、合併後のCrown社はTPExの上場を廃止する。
買収実行予定日は2018年6月中。
電通<4324>、米国デジタルマーケティング会社を買収へ
電通<4324>は、米国のBtoBデジタルマーケティング会社「David Wood & Associates Inc.」(DWA、サンフランシスコ)の全株式を取得することで同社株主と合意した。
DWAは1996年設立で、現在、米国のほか英国、ドイツ、シンガポール、中国、インド、豪州に営業拠点を持つ。
電通は昨年、米国独立系で最大級のデータマーケティング会社「Merkle」(メリーランド州)を買収した。今後はDWAの事業ブランドを「DWA,a Merkle Company」に改称し、両社の知見とノウハウを融合させ、BtoBデジタル市場で競争力の高いソリューションを提供する。
株式譲渡価額および株式譲渡実行予定日は非公表。
RIZAPグループ<2928>、スポーツ用品販売会社を買収へ
RIZAPグループ<2928>は、子会社を通じて、ヒマラヤ(7514)連結子会社であるスポーツ用品販売のビーアンドディー(東京都豊島区。売上高72億円、営業利益△2億9000万円、純資産1億6000万円)の全株式を取得し連結子会社化することを決議した。
RIZAPグループは、美容・健康関連事業、アパレル関連事業、住関連ライフスタイル事業、エンターテイメント事業を展開している。中でも、スポーツ関連事業の強化に取り組んでおり、RIZAPブランドでのスポーツアパレルやトップアスリートのトレーニング支援に積極的に取り組んでいる。
ビーアンドディーはサッカーやランニングを中心にスポーツ用品の販売を行い、首都圏に27店舗を持つほか、EC(電子商取引)を展開している。
本件M&Aにより、RIZAPグループは、スポーツ事業における取り扱い分野を拡大するとともに、スポーツアパレルや機能性に特化したグッズ、食品の企画・開発に関するノウハウを活用することでスポーツ事業のさらなる強化を図る。また、首都圏における実店舗展開の拡大、自社の有するマーケティングノウハウの活用及び相互送客といった集客施策を行うことで、顧客数の増加・事業の拡大というシナジーの創出を図る。RIZAPはスポーツ人口の多いサッカー・ランニングに強みを持つビーアンドディーをグループに取り込むことで、スポーツ事業の拡大に寄与すると判断した。
株式譲渡価額はアドバイザリー費用などを含めて500万円(うち株式取得価額は1円)。
株式譲渡実行予定日は2018年12月28日。
花王<4452>、米国子会社を通じてサロン向けプレミアムヘアケア製品展開のOribe Hair Care社を買収
花王(4452)は、米国子会社である花王USA Inc.を通じて、Oribe Hair Care社(米国ニューヨーク州)の買収契約を締結した。
花王グループは、中期経営計画の達成に向けた成長戦略の一つとして、「欧米コンシューマープロダクツ事業の高利益化」を掲げている。
Oribe Hair Care社は、ヘアサロン向けヘアケア製品のスーパープレミアムブランドを有する。一流のヘアサロン業界と、米国の主要専門小売店で大きな存在感を持つ。
本件M&Aにより、花王グループは、ヘアサロン事業においてスーパープレミアムブランド及び製品を獲得し、事業ポートフォリオの拡充と顧客基盤の拡大を図る。これを中期経営計画の達成とグローバル市場でのヘアケア事業の成長への布石とする。
日本たばこ産業<2914>、エチオピアの大手たばこ、NTE社を子会社化
日本たばこ産業<2914>は、エチオピアのたばこ大手、National Tobacco Enterprise Share Company(NTE、売上高54億円、税引前利益20億円)の発行済み株式の約30%をエチオピア政府から追加取得し、子会社化(所有割合70.95%)した。
日本たばこ産業は2016年にNTE株式の40%を取得し、同社の筆頭株主として事業拡大にあたってきた。NTEへの出資以降、エチオピア市場と同社の成長性に自信を深めたことから、株式追加取得による子会社化を決断した。
株式取得価額は約490億円。
株式取得日は2017年12月21日。
エイチーム<3662>、Incrementsを子会社化
スマホゲームや比較情報サイト運営のエイチーム<3662>は、ソフトウエアの開発効率を高めるサービス・ツールを手がけるIncrements(東京都渋谷区。売上高8990万円、営業利益△7870万円、純資産2億5300万円)の全株式を取得し完全子会社化することを決議した。
Incrementsはプログラマー向けの技術情報共有サービス「Qiita」と、手軽に書けるチーム内情報共有ツール「Qiita:Team」の開発・運営を主力とする。エイチームは、既存事業の競争力強化や新規事業参入への効率化などの観点でのM&A戦略の実行を検討していた。
本件M&Aにより、エイチームは、グループでこれまでに培ってきた事業開発ノウハウを活用しながら、両社のエンジニア間の知識・スキルを融合することで、「Qiita」及び「Qiita:Team」の更なる成長を目指す。また、「Qiita」及び「Qiita:Team」におけるエンジニア情報を活用した新規事業の創出により、グループの事業領域をさらに拡大し、経営基盤の一層の強化を図る。
株式取得価額は14億5000万円。
譲渡実行予定日は2017年12月25日。
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