ビューティガレージ<3180>、HARU GLOBAL BEAUTY PTE.LTD.を子会社化
プロ専用理美容器具・エステ機器などの卸・通販サイトを運営するビューティガレージ<3180>は、シンガポールで美容商材卸を手がけるHARU GLOBAL BEAUTY PTE.LTD.(売上高1710万円、営業利益▲1400万円、純資産▲2190万円)の第三者割当増資を引き受け、子会社化することを決議した。
ビューティガレージグループは、進行中の中期経営計画において「グローバル市場への本格進出」を方針の一つに掲げている。その足掛かりとして東南アジア市場への進出を検討していた。
HARU はシンガポールのほか、マレーシアで美容商材卸やサロン事業を行う子会社 HARU GLOBALBEAUTY SDN.BHD.を持ち、今後、東南アジア全体に事業を拡大する構想を持つ。
本件M&Aにより、ビューティガレージは、HARU Singapore及びHARU Malaysiaの東南アジア市場における美容商材の販売及び仕入ノウハウや人脈等をいち早く取得するとともに、豊富な商品ラインナップ、利便性の高いECサイト、実店舗での展開、物流プラットフォームといった自社の強みとする機能を組み合わせることで、「アジアNo.1のIT美容商社」の実現に向けて、企業価値の更なる向上を図る。
株式取得価額は4520万円。
取得株式数は1,080,000株。(保有割合80.6%)
株式取得予定日は2017年12月20日。
明治ホールディングス<2269>、化血研の事業承継会社を子会社化
明治ホールディングス(HD)<2269>は、人体用・動物用ワクチン事業を手がける一般財団法人・化学及血清療法研究所(熊本市)の事業継承先として現物出資により設立される新会社の株式を49%取得し、連結子会社化することを決議した。
化血研は国の承認とは異なる方法で血液製剤を製造し、その事実を組織的に隠ぺいしていたことが2016年に発覚し、国から組織の抜本的な見直しを求められていた。新会社の議決権比率は明治グループのMeiji Seikaファルマが49%、肥後銀行や再春館製薬所(熊本県益城町)など熊本県内7企業が49%、熊本県が2%。
明治HDはワクチン販売やバイオ医薬品の研究開発の強化を目指す。
株式取得価額は180億円。
株式取得予定日は未定。
黒田電気<7517>、TOBが成立 MBK傘下に
電子部品専門商社の黒田電気<7517>は16日、アジア系ファンドのMBKパートナーズによるTOB(株式公開買い付け)が成立したと発表した。発行済み株式数の68%にあたる2570万株の応募があり、買い付け予定数の下限(1891万株)を上回った。黒田電気は今後、臨時株主総会の決議を経て、上場廃止になる見通し。
黒田電気は液晶関連の取引減少で業績が低迷しており、MBK傘下で再建を目指す。MBKの海外ネットワークを活用し、電子部品の製造・開発部門を伸ばす。低収益にあえぐ商社部門は大口取引先に経営資源を集中して無駄を省く。M&A(合併・買収)も検討する。
黒田電気の大株主には旧村上ファンド代表の村上世彰氏の親族や同氏が関与する投資ファンドが並び、合計すると発行済み株式数の約4割を握る。村上氏らは黒田電気に他社との経営統合や自社株買いを迫り、本業の立て直しを優先したい経営陣との対立が深まっていた。
経営の自由度を高めたい黒田電気はMBKによるTOBに賛同。MBKは村上氏らとの交渉を進め、TOB価格を引き上げるなどして村上氏らの賛同も得ていた。
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