RIZAPグループ<2928>、TOBと第三者割当増資でワンダーコーポレーション<3344>を買収
RIZAPグループ<2928>はゲームソフト・音楽ソフトなどの専門店を運営するワンダーコーポレーション<3344>をTOB(株式公開買い付け)と第三者割当増資により買収すると発表した。同社株式を最低でも58%取得する予定。買収総額は最大で約70億円になる見通し。
RIZAPグループはワンダーコーポの店舗網を活用して美容・健康、インテリア小物・生活雑貨、アパレル関連のサービスや商品の販路拡大につなげるほか、EC(電子商取引)の強化や顧客データベースの構築などで相乗効果が期待できるとしている。
TOBの買付代金は1株あたり980円(前日終値913円に対して7.34%のプレミアム)。買付総額は54億6000万円。買付期間は2018年2月20日〜3月22日。
第三者割当増資の払込金額は16億5000万円。
三菱地所<8802>、丸ノ内ホテルにTOB実施し、連結子会社化
三菱地所<8802>は、丸ノ内ホテル(非上場)の株式を公開買い付け(TOB)で取得し、連結子会社化すると発表した。株式の保有割合を現在の約31%から最大99.65%まで引き上げる。買付価格は1株あたり760円。買付額は最大で19億4300万円。
丸ノ内ホテルは1924年開業の老舗ホテル。2004年に東京駅前再開発で誕生した「丸の内オアゾ」内にリニューアルオープンした。三菱地所は1999年に筆頭株主となり、2002年から株式31%強を保有し、持分法適用会社としていた。
両社のホテル運営のノウハウを相互提供し、物品の統合調達や業務効率化によるコスト圧縮につなげるほか、東京の玄関口である丸の内地区の魅力を一層高めることで丸ノ内ホテルの利用客拡大を期待している。
買付期間は2018年2月21日〜4月18日。
三菱商事<8058>、三菱自動車をTOBで持分法適用会社化
三菱商事<8058>は三菱自動車<7211>の株式を公開買い付け(TOB)すると発表した。三菱重工業と三菱東京UFJ銀行から株式を取得し、出資比率を現在の9.24%から20%に引き上げ、持分法適用会社とする。買付価格は1株あたり749円で、取得金額は約1200億円。買付期間は2018年2月21日~3月20日。
TOBを通じて三菱自への出資比率は三菱重工が9.94%(投資子会社保有1.6%を含む)から1.45%、三菱東京UFJ銀が3.27%から1.0%に低下する。三菱3社の出資比率(合計22.45%)を維持しつつ、三菱商事が三菱3社の筆頭となることで資本面の責任を明確にする。三菱商事は三菱自とこれまでASEAN(東南アジア諸国連合)地域を中心に生産・販売面などで幅広く協業関係にある。持分法適用会社により事業への関与を強める。
文化シヤッター<5930>、ガレージドア大手の豪アークパックを子会社化
文化シヤッター<5930>は、ガレージドアを製造・販売する豪アークパック・ガレージ・ドアーズ(クイーンズランド州。売上高110億円、営業利益7億3200万円、純資産△2億1000万円)の全株式を取得し、完全子会社化することを決議した。
アークパックは新築戸建て住宅向けガレージドア市場で豪トップの実績を持つ。グループの中核子会社が豪東部のブリスベンに本社工場を置き、国内15都市に販売拠点を展開する。文化シヤッターはこれまでベトナムを中心に海外事業に取り組んできたが、その活動範囲を広げることを検討していた。今後、日本、ベトナム、豪での協業を通じて建材分野のグローバル領域の拡大や商品拡充、顧客基盤の強化などを目指す。
株式取得価額は54億6000万円。
株式取得予定日は2018年3月1日。
江崎グリコ<2206>、米チョコメーカーを買収
江崎グリコ<2206>は、米国のチョコレート製造のスタートアップ企業、チョー・ベンチャーズ(カリフォルニア州)を買収したと発表した。
自然食品を扱うスーパーなどで商品を販売しており、若者に人気のチョコレート会社の買収により、米国市場開拓の足がかりにする。
買収額は非公表。
※当社WEBサイトで公開している事業会社業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。