カルビー<2229＞、英スナック菓子Seabrook Crispsを子会社化
カルビーは英子会社を通じて、英スナック菓子会社 Seabrook Crisps Limitedを子会社化した。同社の持ち株会社Pacific Shelf 1809 Limitedの全株式を2日付で取得し傘下に収めた。
Seabrook Crisps Limitedは1945年創業で、ポテトチップスの「Seabrook」ブランドで知られる。欧州最大のスナック菓子市場を持つ英国での有力ブランド買収を通じてカルビーブランドの強化と欧州事業の拡大を目指す。
カルビーは英国で2015年、英に子会社を設立し、豆系スナック「Yushoi」を欧州で販売している。
取得価額は非公表。取得日は2018年10月2日。
電通＜4324＞、香港の体験マーケティング事業会社Branded Ltdを子会社化
電通は、海外本社である電通イージス・ネットワークを通じて、Branded Ltd（香港、ブランデッド社）の株式過半を取得及び今後完全子会社化するオプションを電通グループが有することについて、同社株主と合意した。
電通は、「MKTG」（米国・ニューヨーク市）というグローバルブランドにおいて、体験マーケティング事業を展開している。
ブランデッド社は、ライブイベントなどにより消費者との関係性を構築する体験マーケティングを手掛けている急成長企業。香港とシンガポールを拠点に、アジア・オセアニア地域において音楽フェスティバル、ファンイベント、カンファレンス、教育イベントなどを企画・制作・運営し、先進的なサービスを提供している。
本件M&Aにより、電通グループは、ブランデッド社をMKTGのグローバルネットワークに組み込み、ブランド呼称を「ブランデッドMKTG」に改称する。
日本電産＜6594＞、台湾のサーマルモジュールメーカー・Chaun-Choung Technology Corpを公開買付け（TOB）
日本電産は、台湾のChaun-Choung Technology Corp.（超眾科技股份有限公司、CCI社）の発行済株式総数の48.0%を対象とした公開買付け（TOB）を実施することを決定した。
日本電産は、製品の小型化、省電化に伴う、機器の放熱・冷却性能といったサーマルマネジメントに関する仕様要求の高まりに対応するため、モータに冷却性能を向上させる高付加価値をつけた製品のラインナップ拡充を課題としていた。
CCI社は、ヒートシンク、ヒートパイプ、ベイパーチェンバー等を組み合わせたサーマルモジュールを主にIT・通信機器市場へ販売している。
本件M&Aにより、日本電産は、CCI社との協業を通じてサーマルマネジメント技術とその製品開発力を向上させるとともに、モータ製品を組み合わせたサーマルソリューションの幅広い市場の顧客への提案を目指す。
NTN＜6472＞、軸受製造の羽咋丸善を子会社化
NTNは軸受、石油継手などの鍛造を手がける羽咋丸善（石川県羽咋市。資本金3000万円）の全株式を取得し子会社化した。
羽咋丸善は1968年設立で、自社開発のローリングミル設備と金型を活用して、寸法精度に優れた鍛造リングを「平鍛造」のブランドで供給している。NTNはこれまで同社から直径2メートルを超える風力発電装置向け超大型軸受をはじめ産業機械向け各種軸受の鍛造品を調達してきた。
取得価額、取得日は非公表。
TSIホールディングス＜3608＞、「AVIREX」「L.H.P」などアパレルブランド販売の上野商会を子会社化
TSIホールディングスは、海外ブランドアパレルの輸入などを手がける上野商会（東京都渋谷区。売上高191億円、営業利益13億7000万円、純資産107億円）の株式79％を取得し子会社化することを決議した。
TSIホールディングスは成長戦略として積極的なM＆Aを重点施策に掲げている。上野商会は「AVIREX」「Schott」「ROYAL FLASH」「B'2nd」「L.H.P」「BEAVER」「RAWLIFE」などの著名ブランドの企画、生産から輸入、卸・小売り販売まで展開するが、これら主要ブランドの多くがTSIホールディングスのブランドポートフォリオの空白地帯に位置する。上野商会をグループに迎えることで幅広い顧客層のニーズに応えるブランドポートフォリオ経営を推し進める。
取得価額は150億円。取得予定日は2018年10月15日。
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