日本電信電話(NTT)<9432>、不動産開発のエヌ・ティ・ティ都市開発<8933>をTOBで完全子会社化
日本電信電話(NTT)は不動産開発のエヌ・ティ・ティ都市開発を、街づくり事業に取り組む持ち株会社のNTT―SHを通じて、TOB(株式公開買い付け)により子会社化することを決議した。日本電信電話(NTT)はエヌ・ティ・ティ都市開発の全株式取得を目指している。NTTはエヌ・ティ・ティ都市開発株の67.3%を保有する筆頭株主。TOBが成立すれば、エヌ・ティ・ティ都市開発の上場は廃止となる。
買付価格は1株あたり1680円。TOB公表日前日の終値1306円に対し28.6%、過去1カ月の終値平均値1277円に対し31.5%、過去3カ月の終値平均値1207円に対し39.1%のプレミアムを加えている。買付代金は最大で約1800億円。買付期間は2018年10月16日~11月27日。
NTTグループの電話局をはじめとする保有不動産の活用をグループ全体で進め、不動産事業を通信事業に次ぐ新たな収益源を育てる。
メルカリ<4385>、自動車関連SNS「CARTUNE」運営のマイケルを株式交換で完全子会社化
メルカリは自動車関連SNS(ソーシャル・ネットワーキング・サービス)「CARTUNE」を運営するマイケル(東京都渋谷区。売上高0、営業利益△1億9700万円、純資産8800万円)を株式交換により、完全子会社化することを決議した。
フリーマーケットアプリ最大手のメルカリは自動車関連カテゴリーについて2013年7月にパーツ、2016年5月に車体の出品を開始するなど流通量の拡大を進めてきた。マイケルは「CARTUNE」の運営を通じて自動車・パーツに関するユーザー投稿情報のほか、幅広い年齢層によって形成されたネット上のコミュニティーを持つ。メルカリはマイケルのユーザー基盤を取り込み、自動車関連カテゴリーの事業拡大につなげる。
メルカリは現在、マイケル株式の11.22%を保有する第3位の株主。株式交換比率はメルカリ1:マイケル194.83で、マイケルの1株に対してメルカリの194.83株を割り当てる。メルカリは1株あたり3820円で39万2582株を割り当てるので、金額に換算すると約15億円。株式交換予定日は2018年11月8日。
ゼンショーホールディングス<7550>、持ち帰り寿司店を展開する米 Advanced Fresh Conceptsを子会社化
ゼンショーホールディングスは、持ち帰り寿司店を主にフランチャイズ(FC)で展開する米Advanced Fresh Concepts Corp.(AFC、カリフォルニア州。売上高253億円、営業利益31億7000万円、純資産115億円)の全株式を取得し子会社化することを決議した。
AFCは1986年設立で、米国で約3700店舗を展開する持ち帰り寿司のトップ企業で、カナダ、豪州を合わせると4000店舗を超える。ゼンショーホールディングスは同社を取り込むことで海外での中食事業を展開する。メニュー開発、食材調達、物流、店舗運営、店舗立地開発などの各分野で自社とのシナジー(相乗効果)を引き出し、業容拡大につなげる。
取得価額は約288億円。取得予定日は2018年11月中。
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