こんにちは。キャリア インキュベーションの中村です。
マッキンゼーのコンサルタント採用では、ジェネラリストとスペシャリストのそれぞれのキャリアトラックで採用が行われています。
ジェネラリストはいわゆる戦略コンサルタントと呼ばれていてイメージもつきやすいかと思いますが、スペシャリストは「インプリメンテーションコンサルタント」と「オペレーションスペシャリスト」というポジションがあり、数年前から本格的に採用を行っているものの、まだご存知ない方も多いかと思います。
今回はこのインプリメンテーションコンサルタントとオペレーションスペシャリストに絞って紹介してまいります。
インプリメンテーションコンサルタント
マッキンゼーインプリメンテーションに所属するコンサルタントのことを指し、世界では600人以上のコンサルタントが在籍していて、マッキンゼーの中でも急速に成長しているプラクティスです。
マッキンゼーインプリメンテーションのミッションは「クライアントの全社的な組織変革をサポートする」ことであり、戦略構築から実行フェーズまでプロジェクトの全ての段階に関わります。実行支援型のコンサルティングともいわれ、特に大規模な変革プロジェクトにおけるインパクト最大化と組織能力の構築などによる支援をしています。
採用においては、マッキンゼーのコンサルタントとしての問題解決力に加え、クライアント(経営層から現場まで)を変革させるための推進力、情熱、調整力、コーチング力などが高いレベルで求められます。
オペレーションスペシャリスト
オペレーショングループに所属するコンサルタントのことを指し、世界では1300名以上のコンサルタントが在籍し、こちらも急速に成長しているプラクティスです。
オペレーショングループは、クライアントが優れたオペレーション能力を獲得するための業務改善から新たなブレークスルーの契機となる製品開発プロセスの再設計に至るまで、総合的なサポートを行っています。
主要領域は、
・購買および供給マネジメント
・サービスオペレーション
・製品開発
・サプライ・チェーン・マネジメント
・一般管理費と間接費の最適化
・設備投資と製造
・リーンIT
としていて、クライアント先に常駐することは少なく、特定領域のエキスパートとして製品開発や生産の現場(工場等)を実際に見てどこに問題点があるかを把握し改善を進めていくスタイルをとります。
採用においては、コンサルタントとしてのキャリアより、事業会社(自動車、IT/ハイテク、工業品、消費財、小売りなどの大手企業)でのスペシャリティな経験が求められ、各分野(調達、製品開発、SCM、生産管理など)における世界最先端のノウハウが期待されます。
また、よく頂戴するご質問として、スペシャリストとジェネラリストのキャリアパスの違いを聞かれますが、基本的には同じで大きな違いはありません。
タイトルの呼称は異なりますが枠組み(アソシエイト、マネージャーといった枠組み)や報酬レンジは共通で、キャリアトラック間の異動も可能です。
マッキンゼーには「優秀な人材を惹きつけ、その人材の持つ才能を最大限に引き出しながら、彼らを夢中にさせるファームであり続けること」というフィロソフィーがあり、コンサルタントが成長できる環境を前提とした働き方、アサイメントが行われます。
選考フローについてもジェネラリストと同じです(書類選考⇒テスト⇒ケース面接)。
上記内容は、弊社が保有している情報に加えマッキンゼーの公開情報などを参考にしながら記載しています。
一般には公開できない情報(規模感、コンサルタントのバックグラウンド、採用状況、など)もありますので、ご興味のある方はお問い合わせくださいませ。