楽天<4755>、電子コミックの「楽天マンガ」「コミック★まんが学園」をメディアーノに譲渡
楽天は、電子コミックの「楽天マンガ」「コミック★まんが学園」事業を会社分割によりメディア―ノ(東京都新宿区)に譲渡することを決議した。
楽天マンガは2016年4月からウエブブラウザと専用アプリを通じて、「コミック★まんが学園」は2009年2月からフィーチャーフォン(いわゆるガラケー)を通じて電子コミックを購入・閲覧できるサービスを提供してきたが、近年は国内電子コミック市場の競争激化などで経営環境が厳しさを増していた。対象事業の売上高は4億8400万円。
譲渡価額は約4100万円。譲渡予定日は2018年10月1日。
ベクトル<6058>、人事評価支援のあしたのチームを子会社化
ベクトルは、あしたのチーム(東京都中央区。売上高27億6000万円、営業利益2億3400万円、純資産3億8100万円)を子会社化することを決議した。株式を追加取得し、持ち株比率を現在の2.8%から54.1%に高める。
あしたのチームは2008年設立で、企業向けに人事評価制度の導入・運用支援を中心に人事関連クラウドサービスを展開している。今年3月までに全都道府県に営業拠点の設置を完了し、台湾、シンガポール、上海、香港にも現地法人を開設した。ベクトルはPRコンサルティングサービスなど業務面に加え、2015 年には同社に一部出資するなど関係を深めていた。
取得価額は32億5000万円。取得予定日は2018年7月31日。
旭化成<3407>、自動車用内装材大手の米セージを791億円で買収
旭化成は自動車内装材大手の米セージ・オートモーティブ・インテリアズ(サウスカロライナ州)を7億ドル(約791億円)で買収すると発表した。
セージは自動車内装材に用いる各種繊維製品の開発、製造を手がけ、シートファブリック市場では世界トップのシェアを持つ。直近の売上高は約535億円。旭化成はセージを取り込むことにより、成長する自動車市場での事業拡大を加速させる。旭化成はこれまでセージに対してスエード調人工皮革を供給するなど良好な取引関係にあった。旭化成が持つ繊維製品、樹脂製品、センサー技術と、セージのマーケティング・デザイン力を組み合わせ、車室空間に関する総合的提案力を高める。
買収完了時期は未定だが、各国競争当局からの認可や許可を得られ次第早期に実現したいとしている。
マニー<7730>、ドイツの歯科用器材販売会社を売却
マニーは歯科用器材を販売するドイツ子会社の Schütz Dental GmbH(売上高27億8000万円、営業利益2600万円、純資産3億1600万円) を譲渡(全株式)することを決議した。譲渡先は明らかにしていない。
Schütz Dental GmbHはデジタルワークフローシステムを主力製品とし、ドイツ国内で一定の顧客基盤を築いているが、利益率が低く収益性改善が急務となっていた。こうした状況下、グループ内で事業継続するよりは同社を売却して経営資源の集中を図ることが得策と判断した。
譲渡価額は非公表。譲渡日は2018年7月19日。
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