ウィルグループ<6089>、豪の人材派遣Quay Appointments Pty Ltdを子会社化
ウィルグループは豪の人材サービス会社Quay Appointments Pty Ltd(シドニー。売上高48億円、純資産5億700万円)を子会社化することを決議した。2018年9月26日に株式51%を取得して子会社化する。続いて2019年4月5日に残る49%を取得する。取得価額は計10億7000万円。
Quay社は1994年設立で、政府機関への人材派遣サービスを主力とし、事務職、経理・ファイネンス系、IT関連人材に強みを持つ。ウィルグループは同社を取り込むことにより、オセアニア地域での事業拡大につなげる。
ウィルグループは国内外で人材派遣、業務請負、人材紹介など各種業務を展開する。海外では現在、シンガポール、マレーシア、ミャンマー、豪で事業を手がけている。
伊藤忠商事<8001>、北海の石油・ガス権益保有の英子会社CIECOを譲渡
伊藤忠商事は北海の石油・ガス権益を保有する英100%出資子会社CIECO Exploration and Production(UK)Limited(ロンドン。純資産△134億円)の全株式を英Verus Petroleum UK Limitedに譲渡することで合意したと発表した。契約金額は448億円(CIECOの事業価値)。
伊藤忠商事は売却に先立ち、CIECOの既存債務清算のため、同社に増資を行う。Verus Petroleumは英領北海での石油・ガス上流事業を手がける。譲渡日は2018年10月31日。
塩野義製薬<4507>、宝ホールディングスグループの健康食品事業を取得
塩野義製薬は宝ホールディングスグループの健康食品事業を取得すると発表した。宝ホールディングス傘下で健康食品の通信販売を手がける宝ヘルスケア(京都市。売上高15億5000万円)を吸収合併するとともに、タカラバイオ(滋賀県草津市)の健康食品事業(宝ヘルスケア向け製品の製造・販売など)を取得する。
塩野義製薬は子会社のシオノギヘルスケア(大阪市)を通じて、シニア層の健康増進に向けた事業展開を進めている。タカラバイオが開発し、宝ヘルスケアが発売するフコイダンを含む健康食品はシニア層を中心に高い支持を得ている。
シオノギヘルスケアが2019年1月1日付で宝ヘルスケアの全株式とタカラバイオの健康食品事業を取得する。同2日付で宝ヘルスケアを吸収合併する。これらに伴う取得価額は非公表。
TOWA<6315>、シンガポールKINERGYの中国子会社・精技電子の金型製造事業を取得
TOWAは、シンガポールKINERGY傘下の精技電子(南通)有限公司(江蘇省)から金型製造事業を取得することを決議した。当該事業の売上高は4億800万円。
TOWAは中国に半導体製造装置の製造・販売拠点を持ち、事業を展開している。中国は国策として半導体産業育成を推進しており、半導体製造装置への需要が高まっている。こうした状況下、現地で金型製造事業を取り込むことにより、半導体製造装置事業の一層の拡大を目指す。事業取得に際し、受け皿となる子会社・東和半導体設備(南通)有限公司を10月に設立する。
取得価額は5億2400万円。取得予定日は2018年11月。
三菱ケミカルHD<4188>グループ、欧州のアクリル樹脂シート事業をスイスのプラスチックシートメーカーSchweiter Technologies AGグループへ譲渡
三菱ケミカルホールディングス傘下の三菱ケミカル株式会社(東京都千代田区)は、欧州におけるアクリル樹脂シート(PMMAシート)事業をSchweiter Technologies AGグループ(スイス・シュタインハウゼン、STAG)へ譲渡することを決定した。
英国のグループ会社であるLucite International UK Ltd.のPMMAシート事業を分離した上で、同社が製造するPMMAシートの英国内販売会社であるPerspex Distribution Ltd.の株式とともに譲渡する。譲渡価額は約135億円。
STAGは、欧州の大手プラスチックシートメーカー。三菱ケミカルグループは長期にわたって、PMMAシートの原料であるMMAモノマーを供給している。
本件M&Aにより、三菱ケミカルは、STAGの持つ幅広いシート製品のラインナップや高いコスト競争力を活用し、欧州市場におけるPMMAシート事業の更なる成長を図ることで、MMAモノマー供給での更なるパートナーシップの強化を図る。
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