アステラス製薬<4503>、がん免疫関連バイオテクノロジー企業の米Potenza を子会社化
アステラス製薬は、がん免疫関連バイオテクノロジー企業の米Potenza Therapeuticss, Inc.(マサチューセッツ州)の買収手続きが完了したと発表した。アステラス製薬は2015年に締結した独占的共同研究開発契約に基づきPotenzaを買収する独占的オプション権を行使した。
Potenzaとの提携で創出した臨床段階にある複数の新規がん免疫療法プログラムは、アステラス製薬が保有する既存のがんプログラムとの併用療法や、新たながん免疫療法プログラムとの併用療法の開発につながる可能性があるとしている。
取得価格は約186億8000万円。
日立製作所<6501>、間接材購買子会社株式をインフォシスリミテッド、パソナグループ<2168>、パナソニック<6752>の3社に部分譲渡、合弁運営へ
パソナグループの連結子会社である株式会社パソナ及びインフォシスリミテッド(インド・バンガロール)、パナソニックは、日立プロキュアメントサービス株式会社(東京都千代田区)の株式について、日立製作所が保有する株式の一部を譲り受ける契約を締結した。
譲り受け比率はパソナが2%、インフォシスリミテッドが81%、パナソニックが2%。日立製作所は15%の保有となる。
日立プロキュアメントサービスは商号を「HIPUS(ハイパス)」に変更する。
現在、AIやRPAといったデジタル技術の活用によって、調達活動を含む企業の従来業務の効率化・合理化及び競争力強化を図る動きが拡大している。また、国内のBPM関連サービス市場は更なる拡大が見込まれている。
日立プロキュアメントサービスは、日立グループの間接材購買機能を担っている。
本件により、パソナ及びインフォシスリミテッド、パナソニックは、ハイパスにおいて、パソナが有する国内における人財やBPOネットワークと、インフォシスが有する調達におけるグローバルな知見やBPM基盤、IT技術を融合し、まずは、日立とパナソニックの調達活動においてBPM・BPOサービスを展開することで、間接材調達業務の高効率化・高付加価値化を目指す。
さらに、3社が有する顧客基盤を活用し、BPM・BPOサービスに加え、コンサルティングやリバースオークションなどの購買スキームの導入、調達に関する研修サービスの提供など、幅広い事業を展開することで、中期的な事業規模の拡大を目指す。
株式譲渡実行日 2019年4月1日
大陽日酸<4091>、独リンデの米国事業の一部を468億円で取得
大陽日酸は米国子会社を通じて産業ガス世界2位の独リンデが米国に持つHyCO事業(水素・一酸化炭素の供給事業)の一部と関連資産を買収する契約を結んだと発表した。リンデは同3位の米プラクスエアと合併を決めているが、米当局が承認の条件としてリンデに対して米国内の事業の一部を第三者に売却するよう要請していた。
リンデから取得するのはHyCOプラント5カ所、パイプライン、遠隔監視システム。取得価額は4億1300万ドル(約468億円)。
大陽日酸は2016年に産業ガス世界首位の仏エア・リキードから米国事業の一部を買収して北米市場に参入した。今年7月には米プラクスエアが展開する欧州事業を約6400億円で買収することを発表し、先に一連の買収手続きが完了したばかり。今回、リンデの米国事業の一部を引き継ぐことで北米での基盤が一層強固になるとみられる。
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