ヤマハ発動機<7272>、半導体ボンダーの新川<6274>、電子部品組立装置のアピックヤマダ<6300>が事業統合
ヤマハ発動機、新川、アピックヤマダの3社は12日、7月1日に事業統合すると発表した。新川がアピックヤマダをTOB(株式公開買い付け)で完全子会社化すると同時に、ヤマハ発動機を割当先とする第三者割当を行い、ヤマハ発動機の子会社化となる。そのうえで、ヤマハ発動機は子会社化した新川を共同持ち株会社に移行させ、新川の事業を会社分割により引き継ぐ新会社とアピックヤマダを傘下に置く形とする。
ヤマハ発動機が属する産業用機械・ロボット業界では主力製品のマウンター(電子部品実装装置)と半導体後工程装置との工程間連携などトータルソリューションの提供が課題になっている。新川は半導体後工程で使われるボンダー(電極間結線装置)のトップメーカーで、アピックヤマダ(旧山田製作所)も同じく半導体後工程向けの電子部品組立装置(リードフレームなど)をメーンとする。3社の事業統合によって事業環境の変化や高度化する顧客要求に的確に対応できると判断した。
新川によるアピックヤマダ株式の買付価格は1株570円で、TOB公表前営業日の終値に対し37.68%のプレミアムを加えた。買付金額は70億7900万円。
また、ヤマハ発動機は新川の第三者割当増資を1株382円で引き受けて子会社化(増資後の持ち株比率は56.63%)する。新川は100億円を調達し、アピックヤマダに対するTOB原資などに充てる。
※当社WEBサイトで公開している事業会社業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。