ゴディバ日本事業、MBKが買収
入札が続いていたベルギーのチョコレート会社「ゴディバ」の日本事業について、アジア系投資ファンドのMBKパートナーズが買収することが決まった。関連事業を含む買収額は1100億円超。ゴディバの親会社であるトルコの食品大手、ユルドゥズ・ホールディングはトルコ通貨リラが下落するなか外貨建て債務の圧縮を急いでおり、グループ資産の売却を進めている。
対象は日本で高級チョコレート店「ゴディバ」を展開しているゴディバジャパン(東京・港)で、韓国、オセアニア地域のゴディバ事業を含む。全体の売り上げは400億円程度で、9割以上は日本事業が占めるもようだ。柔軟に商品開発を進めるため、ベルギーの工場も買い取る。買収の完了は2019年半ばになる見通し。
ゴディバのブランドの所有権は引き続きユルドゥズ側が持つものの、ゴディバジャパンが管轄する地域に関してはMBKパートナーズに対して永久的にライセンスを付与するという。
エン・ジャパン<4849>、現地子会社を通じてIT人材派遣のインドFuture Focus Infotechを子会社化
エン・ジャパンは現地子会社を通じて、インドでIT人材派遣事業を手がけるFuture Focus Infotech Pvt,Ltd.(売上高39億2000万円、営業利益1億7100万円、純資産2億2900万円)の株式72.28%を取得し子会社化することを決議した。
Future Focus Infotechは1997年設立で、インドの代表的なIT企業を顧客に持つ。IoT(モノのインターネット)、AI(人工知能)、ロボティクスなど先端技術の教育にも力を入れ、新分野への投資を積極的に進めている。
エン・ジャパンは成長が著しいインド、ベトナムに経営資源を集中することを重点戦略としている。Future Focus Infotechをグループに迎え、拡大が期待される同国での人材サービス需要を取り込む。
取得価額は13億5000万円。取得予定日は2019年3月7日。
電通<4324>、英広告制作会社のBJL Groupを子会社化
電通は、海外本社の電通イージス・ネットワーク(英ロンドン)を通じて、英国の広告制作会社BJL Group Limited(マンチェスター市)の全株式を取得し子会社化すると発表した。
BJLは1987年に設立し、英北部を代表する独立系広告会社として成長を遂げてきた。現在75人の従業員を抱え、ブランド戦略の策定からクリエーティブ制作、コンテンツ開発、CRM(顧客管理システム)、PR、ソーシャルメディア展開まで幅広いビジネス領域で、デジタル技術を取り入れた統合的なサービスを提供している。
電通は昨年7月にも英スコットランドの広告制作会社ホワイトスペー スを買収しており、両社を通じて英国でのクリエーティブ領域のサービスを拡充する。
取得価額、取得予定日は非公表。
シミックホールディングス<2309>、治験施設支援機関のBELL24・Cell Productを子会社化
シミックホールディングスは、ベルシステム24ホールディングス傘下のSMO(治験施設支援機関)会社であるBELL24・Cell Product(札幌市)の全株式を取得し子会社化することを決めた。
シミックHDは医療機関の臨床試験を支援するSMO事業を主力事業の1つとし、子会社のサイトサポート・インスティテュート(東京都港区)を通じて展開する。全国の23拠点を構え、治験実施体制の整備支援から実施・運営までの事務・実験をトータルにサポートしている。
BELL24・Cellは北海道を地盤とするSMOとして、糖尿病や循環器、呼吸器、腎、がんなどの疾患領域の経験に特徴を持つ。
取得価額は非公表。取得予定日は2019年4月1日。
※当社WEBサイトで公開している事業会社業界ニュースは公表情報をもとに作成しておりますが、正確性・完全性について当社が責任を負うものではありません。