日本電産<6594>、独セコップの冷蔵庫向けコンプレッサー事業を売却へ
日本電産は22日、2017年に買収した独セコップの冷蔵庫向けコンプレッサー(圧縮機)事業を独投資ファンドのオーランドに売却すると発表した。日本電産は昨年4月に米家電大手ワールプールから冷蔵庫向けコンプレッサー事業子会社のエンブラコ(ブラジル)を約1200億円で買収する計画を発表。この買収に関して欧州委員会は4月12日に承認したが、競争政策上の観点からセコップのコンプレッサー事業の売却を条件としていた。譲渡価額は非公表。譲渡予定日は未定。
今回の独のコンプレッサー事業の売却により、エンブラコ買収が前進する。
コーナン商事<7516>、会員制建築資材卸売の建デポを239億円で子会社化
コーナン商事はプロ顧客向け会員制建築資材卸売店舗「建デポ」を運営する建デポ(東京都千代田区。売上高337億円、営業利益△10億7000万円、純資産43億円)の株式を議決権ベースで98.20%取得し、子会社化することを決議した。独立系投資ファンドのユニゾン・キャピタルと建材大手のLIXILが保有する全株式を239億円で取得する。「建デポ」は首都圏を中心に60数店舗を展開する。
建デポは2015年にLIXIL建デポ事業部が分社する形で発足した。その際、ユニゾン・キャピタルから60%超の出資を得た経緯があり、LIXILの出資比率は現在34%。
コーナン商事は近畿を地盤とするホームセンター大手。建デポを傘下に取り込むことで、重点出店地域と位置づける首都圏での事業基盤を拡充する。
株式の取得予定日は2019年6月3日。
アジア開発キャピタル<9318>、越境ECサイト「銀聯在線商城日本館」をCreative Forestに譲渡
アジア開発キャピタルは、中国在住の顧客を対象とする越境EC(電子商取引)サイト「銀聯在線商城日本館」の管理・運営事業を、ECサイト制作のCreative Forest(東京都中央区)に譲渡することを決議した。
アジア開発は2017年4月に、「銀聯在線商城日本館」を手がけるChina Commerce(東京都中央区)を子会社化。翌2018年7月に同社を吸収合併し、越境ECサイトの運営・運営を「EC事業部」として規模を縮小し業務を継続していた。当該事業の業績(2018年8月~19年3月)は売上高519万円、セグメント利益△748万円。
譲渡価額は3000万円。譲渡予定日は2019年7月31日。
アジア開発は今後、質屋・中古品売買事業、中国での日本食レストラン事業、マレーシアでのバイオマス発電燃料PKS(パーム椰子種子殻)供給事業に経営資源を集中する。
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