魔法の杖、神話!?
こんにちは。戦略ファーム担当の藤墳(ふじつか)です。
弊社コンサルチームで、3ヶ月交代で執筆しているコンサルブログですが、また(もう?)順番が回ってきてしまいました(苦笑)。今回は何を書こうかな、、、と悩んだ結果、最近感じたことを、つぶやかせて頂きます(笑)。
「コンサルティングファームに転職したからといって、魔法の杖が得られる訳じゃないんですよ」という話を皆さんも耳にされたことはあるのではないでしょうか? コンサルタントに転身すれば、企業の経営課題を解決できるようになる、戦略スキルが身に付く、など漠とした憧れが強すぎる方には、私も良くこの魔法の杖神話をします。
その想いが強すぎると、入社後壁にぶち当たり、ご本人が辛くなるからです。誰にでも魔法の杖がすんなり手に入ると思ったら大間違い、棘の道を這いつくばって抜け出せた人だけがようやく身に着けられるものですから!
そう、、、その棘の道。
私は候補者の方に、転職後の1年は相当大変だと、この棘の道話で脅す(笑)のですが、それは入社することがゴールではなく新たなスタートで、大事なことはコンサルタントとして活躍すること、クライアントに貢献できることなので、単なる憧れではなく、本当に自分がやりたいことを突き詰めて考えて、覚悟をもってチャレンジ頂きたいと切に願っているからです。
魔法の杖ではないけれど、確かにコンサルタントは何かを持ってる
それを感じたのは、先日あるコンサル希望の候補者の方に、某ファーム出身の方をご紹介し、入社後の働き方や志望動機のアドバイスを頂いた時です。その候補者の方が、今の会社に問題意識を抱いているが、内からの変革は難しいので外部目線でコンサルタントとして変革に携わりたいという話をされました。
日本の大企業の若手の方は、年功序列や組織の壁で、内からの変革の難しさを痛感されるのはとてもよく分かりますし、優秀で実力がある方だからこそ、外へ出てコンサルタントとして変革したいと思われる方は、他にもたくさんいらっしゃると思います。
でもファーム出身の方は、「それって本当ですか? 内も外も一緒じゃないですか? コンサルタントは常に歓迎されている訳じゃないし、いや逆に内からの方が動きやすいこともありますよ。」とおっしゃいました。
そしてその後に、「もちろん社内の柵がないので外部から切り込むメリットはありますが、でも何故コンサルタントが変革できるかというと、結果にコミットし、最後まで何とかしようとする"覚悟の違い"だと思います」と付け加えられました。
プロジェクトはタイムラインが決まっているから、それまでに必ず結果を出すことにコミットする。つまり何故動かないのか? どうしらた動いてもらえるのか?突き詰めてとことん考え抜いて、何とか動かそうと情熱をもって動くまで諦めずにもがき続ける"覚悟"があるからだと。
そして"覚悟"をもって全ての時間をクライアントの課題解決の為に心血注ぐからこそ、課題解決力や戦略スキルがコンサルタントの血肉となり、どんな困難な状況も打破する突破力になっているんだと痛感しました。
魔法の杖よりずっと凄いもの
そう、魔法の杖よりずっと凄いもの、それは彼らの血肉になっていること!
でもそれを手に入れるには、やはり心血注ぐ"覚悟"が大事です。
企業を本当に変革したいと思うなら、もどかしい想いを抱きながらも、今はどうしようもできない自身の非力さを受け入れ、このまま居続けても自身が力を付けなくては何も変わらないのなら、貪欲に成長する機会を求め、コンサルタントとして研鑽を積み変革を担ってほしい。
そうコンサルタントになることは、ご自身の突き詰めたもどかしい想いを打破するためのスタートラインに立つことなんだ!と私は思います。そして"覚悟"をもって現状から飛び出しチャレンジした人だけが得られる"凄いもの"を獲得してほしいです。
血肉になってしまえばこっちのもの。杖のように失くさないし、落としたり陳腐化したりしません(笑)。PCが最大限バージョンアップされ高速処理能力のあるCPUを手に入れたようなもの!どこに行っても使える武器であり、将来のキャリアの支えになりますからね。
それを実感したエピソードとして、昔戦略ファームへのご転職をお手伝いし、今は卒業された方達とのお食事会での小話で〆たいと思います。その方は某有名大企業から戦略ファームへ転身され、今はスポーツ系で経営に近い立場でお仕事されているのですが、お食事会後に、こんな嬉しいメールを下さいました。
"コンサルでの経験が今に非常に活きているので、本当にあの転職はターニングポイントだったなと、しみじみと思います。9年ぶり?に改めてお礼申し上げます(笑)"
次回は今月15日にブログ更新しますが、さて何をつぶやくか、、、お楽しみに!
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(藤墳)