こんにちは。
戦略コンサルティングファーム担当のキャリアインキュベーション藤墳です。
去る2/9(土)に経営共創基盤(IGPI)のキャリアセミナーが開催されました。
「経営者育成プラットフォームとしてのIGPI」というテーマで会社紹介された後半で、代表取締役CEOの冨山和彦氏が「これから必要とされる経営人材とは?」について、ノースライドで質疑も盛り上がり2時間弱?雪が舞う寒い日でしたが熱弁を振るわれました。
「グローバリゼーションとデジタライゼーションにより予測不能なこれからの経営者は荒波で舵を取るようなものだからこそ、同質的、連続性を重んじてきた日本企業は変革せねば死しかなく、その経営を担う皆さんはチャレンジングで本当に面白いですよ!」と参加者にエールを贈っていらっしゃいましたが、いくつか印象に残った冨山氏のメッセージを以下ご紹介させて頂きます。
「これからの経営人材に求められる資質
① 迅速果敢な決断力が必須
マインドセットはベンチャー経営者と似てくる。環境変化に合わせていかに迅速に舵をきれるか?どこにお金使うか?人の配置は?何を捨てるか?稼ぎ頭の現業も大事だが、社内の軋轢あってもデジタルやオープンイノベーションの変化を遅れず取り込めるか?いろんな不連続な変化が起きる世の中に、五感をもって現状を変えることを恐れないで挑めるか。
② 情と理の経営バランス
これからの経営トップは受験的な頭の良し悪しより、社会現象を見て、その背景に働く原則や公式は何か?を導き出せる帰納的思考と人間的直感が大事。(演繹的思考はAIでマニュアル化される)
③ 失敗から学ぶ(タフな学習能力)
全ての経営判断は"仮説"。仮説の状態で意思決定しているのだから、9勝6敗で名経営者。
15回挑戦して5~6回の失敗は当然。負けることを恐れるのではなく、負けから何を学べるかが大事。志の高さで失敗から何が学べるか?見えるものも違ってくる。
④ 厳しい意思決定や実行時に起こる猛烈な反対に動じない精神的タフさ、胆力
日本的経営の終身雇用は結局誰も幸せになっていない。現状を変えるのが怖いだけ。例えばノンコア事業からの脱却。従業員に対して短期的には不幸でストレスであっても、長期的にはプラスになることを確信して貫けるか?タフなシチュエーションでしか学べない、発見できないこともある。
⑤ 経営トップはゼネラリスト、ハードスキルとソフトスキル両方必須
経営者には、ハードスキルとソフトスキルがハーフハーフ必要。ハードスキルとは、産業や機能的な専門性。ソフトスキルは、人間系スキルで人へのインフルエスをどう持てるか?人望があるか?影響力、胆力がないと経営者にはなれない。
以上、5つが特に印象に残った冨山氏からのメッセージです。
経営の第一線で勝負し続けてこられた百戦錬磨の冨山氏の存在は、IGPIへ入社する一つの魅力ではないでしょうか?
(経営共創基盤の詳細はこちら)
これからの経営者に求められる資質が、皆さんの今後のキャリアの参考になれば幸いです。
冨山氏は弊社のインタビュー記事でも、経営者には、情と理の両方が求められると語られています。
若い間はハードスキルを高める一つの道として、戦略コンサルタントとして徹底的に理を鍛え上げることも有益だと思います。その上で修羅場でしか鍛えられない情(人間力)を磨くには、IGPIのようなハンズオン型の経営支援ファームや、ファンド投資先のターンアラウンドマネジャーは非常に有意義な実践の場になるのはないでしょうか?
弊社はコンサルティングファームへご入社を支援するだけでなく、卒業後の腕試しの場のキャリア支援にも強みがございます。
ぜひ、将来経営人材を目指される方はご相談くださいませ。
● コンサルティング業界に転職をお考えの方の個別相談会はこちら
(藤墳)