コンサルティング業界ブログ

コンサルティング業界ブログ

不正・不祥事の裏を支えるプロフェッショナル

キャリアインキュベーション藤木です。
先日某BIG4のフォレンジックチームの方にお話を伺う機会がありました。
あまりまだマーケットに知られていないアドバイザリーサービスですので少し情報提供させていただければと思います。

●日本ではまだ歴史の浅いサービス

BIG4の会計事務所は監査法人、FAS、コンサルのいずれかに不正調査・フォレンジックサービスを担う組織があります。世の中の4社に1社が不正を犯しているというデータもあるように、昨今、企業の不正・不祥事が世間を騒がせることが多くなり、大手総合電機メーカーの不正会計の件はまさに現在もその影響が広がっているところです。

不正会計や不法行為が発覚した場合、その事実の開示はもちろん、影響額や発生原因、さらには調査手法や再発防止策に至るまで、利害関係者への詳細な説明が求められます。経営者が関与した不正は内部調査のみではなく、外部の専門家を招いた第三者委員会の設置が必要となり、当該会社は経験したことのない緊急性の高い場面で様々な専門サポートを必要とします。

不正調査は海外ではある程度確立されたサービスですが、日本には入ってきてまだ十数年であり、このような有事の際にはグローバルなナレッジ・経験の豊富なBIG4のアドバイザリー部門がまさに出番となっています。

●不正調査とデジタルフォレンジック

BIG4の不正調査・フォレンジックサービスには大きく2つの領域があります。
(1)不正調査サービス
(2)デジタルフォレンジック

(1)不正調査サービス
横領、粉飾、汚職などおきた不正に対しての実態調査にあたって、調査手法、調査スケジュール、調査報告書の作成などクライアントの社内調査を支援。また是正措置の策定や実施、ステークスホルダー対応等もカバーしています。またこれらのノウハウを活用し、不正リスクを低減する適切なコンプライアンス体制の構築・運用に関する支援(不正リスクマネジメント)も行います。

(2)デジタルフォレンジック
不正が起きた際にその事実確認や原因究明に際して、電子データの証拠化を行います。
会計不正に係る案件が最も多いですが、製品不具合に関する集団訴訟や情報漏洩、ハラスメントの訴訟対応など様々な事案でデジタルフォレンジックが求められています。

ITインフラの発達により不正発覚の際に調査対象となる情報は、PCのみではなくスマートフィンやクラウドサーバなど多様化・複雑化しており、いかに効率的に精度高く対応できるかが求められています。

上記以外にも
・企業間係争・訴訟支援
・e-Discovery
・贈収賄(米国FCPA、英国贈収賄禁止法等)、カルテル等の法令違反対応
・ライセンス(ロイヤリティ)調査 

など様々なサービスがあり、ファームによってもカバーしている領域、得意な領域は様々のようです。
最近では企業買収の際に生じる財務報告に関する不正リスクや、FCPAなどの法令違反に関するリスクを事前に調べ企業価値喪失を防止する、M&Aにおける不正リスクデューデリジェンスのニーズも増えているようです。

また、これら業務は弁護士とコミュニケーションを行う機会が多く、弁護士へアドバイスや提案をする機会があるというのも他のコンサルには無い特徴です。

●求められる人材とやりがい

(1)不正調査サービス
会計士(日本・米国)や監査法人の出身者。また、事業会社の経理財務や経営企画などで財務分析スキルのある方などを求めています。監査業務に比べると、さらに狭い領域の数字を深堀するため何か一つのことを突き詰めたい、専門家志向の方がFitするようです。
また、出てきた数字に対する裏付けをするのではなく、フォレンジックは生きている数字を扱うため、火事場の真っ只中でクライアント企業の存続を左右するようなスリリングな場面に関与するケースもあるなど、監査には無いやりがいがありそうです。

(2)デジタルフォレンジック
こちらにおいてはITサービスエンジニア、プリセールスエンジニア、SE、プロジェクトマネージャ、ITコンサルタントなどITバックグラウンドのある方が広く対象になります。
自分で組んだ調査ロジックで決定的な証拠を見つけた時の感覚は他では味わい難いもので、クライアントを通してニュースや新聞で配信される場面も多々あるそうです。

いずれもグローバル案件も多いため英語ができる方は活躍の場が広がります。

●確実にニーズが高まる仕事です

不正調査業務は、会計をはじめ、コンプライアンスや経営層の企業倫理に至るまで、広範囲で非常にセンシティブな企業課題を扱う重要な業務です。世の中の流れから見ても、様々な規制は厳しくなることはあっても緩まることはありません。一般的な業務ではなかなか触れることのできない貴重な経験が積め、マーケットに経験者はまだまだ少ないので、これから第一人者、先駆者になる機会がある領域です。
多少とも関心をお持ちの方は是非ご相談ください。

コンサルティング業界に転職をお考えの方の個別相談会はこちら

(藤木)

無料登録・転職相談

メールマガジン登録