AIに負けない付加価値とは、量より質!?
こんにちは。戦略ファーム担当の藤墳(ふじつか)です。
先日の日経新聞で、「ポーカーAI、プロに圧勝」という記事を目にしました。少し前に人に勝つのが困難とされた囲碁でも勝利を収めるなど、AIの進化は著しいです。何通りもの勝ちパターン分析を瞬時に行い複雑な判断も間違えない、そりゃあ人間に勝っちゃいそうですよね(苦笑)。
弊社のような人材エージェントを、マッチングビジネスだという方もいらっしゃいます。転職希望者の方のご経歴と、企業からの求人情報をデータベースマッチングする、、、それだけなら?確かにシステムが勝り、AIにとって代わられてしまうかも!? ですね。
そもそも上記のようなデータベースマッチングが効果を発揮するのは、全国各地の求人と転職者を結びつける膨大な情報量がある時です。とても人間の知能?だけでは覚えきれないですし、瞬時のマッチングも難しいですものね。自分の経歴が何に活かせるのかイメージ沸かず、とにかく今ある求人を漏れなく全て見てみたい!という方には、大手のエージェントさんでデータベースマッチングをして頂くことをお奨めします。でもそのまま鵜呑みにしてはいけません。膨大な情報から本当に自分にふさわしいものを選び抜くご自身の判断軸を持ち、ちゃんと自分で決断することが重要です。
弊社のようなブティック型の人材エージェントは、全く違うモデルです。
企業からの求人も転職希望者の方も、弊社の強みが発揮できる領域だけに絞り込ませて頂いています。ブティック型の場合そうしないと、企業にも候補者の方にも、結果として何も貢献できないからです。"量より質"というと語弊があるかもしれませんが、大手エージェントさんと同じことをしても、"量"では全くかないませんから。少ない求人でデータベースマッチングされても、、、無意味ですよね、苦笑。
では、"質"といっても具体的に何で付加価値を出すべきか?ここは常に進化し続けなければならないとは思っていますが、一言でいうと、"愛"ではないでしょうか。
そういうとドン引きされるかもしれませんが、一人一人の候補者に、自分の担当のクライアント企業に、どこまで愛をもって真摯に寄り添えるか?だと思っています。
大事なのは"情報量"+ "ハート"
例えば戦略ファームへのご転職を希望される方は、何を気にされますか?どれだけファームの求人情報を持っているか?求人だけでなく各ファームの特徴やカルチャーの違いなどソフト面の情報もあるか?もちろん選考過程の筆記やケース面接の情報はどうか?いやいやもっと踏み込んでどんな対策してくれるのか?実際どれくらいファームへの入社実績があるか?などなど、、、いろいろ気になると思います。
でも本当に大事なことって、その情報量だけでしょうか?
今は情報社会です。そもそも戦略コンサルタントの考え方やケース対策本って毎年どんどん新しいのが出版されていますし、ネットで調べれば、即座に膨大な情報がでてきます。もちろん誤った情報もあるので、その情報の取捨選択は重要ですが(笑)。
上記のような情報量だけなら、AIに負けてしまうかもしれませんね。でも誰でもその情報をみたら合格できる訳ではないんです。お一人お一人スタートラインが違います。得意、不得意も違う。17年間弊社で戦略ファームへのご入社を支援し続けていますが、同じ人なんて一人もいらっしゃいませんでした。今まで生きてきた中で身につけた、ものの見方や考え方、知能や知識レベルも全く違うんです。
もっと言えば、一社落ちるとすごく落ち込んでしまう人、逆にあまり振り返らず次に学びを活かせない人、素地がありポイントだけ伝えれば力を出せる人、緊張すると固くなるので、笑顔を忘れずにね!と自然体で挑むアドバイスが効果的な人、、、などなど例を挙げたらきりがないですが、皆さん個性があり違うからこそ、その人にとって一番良いタイミングで、どうしたら最善のアドバイスができるか?日々悶々と悩み、頭を使う訳です。
でも頭だけではないんです、頭だけならディープラーニングできるAIにいつか負けてしまう!(笑)大事なのはやっぱり"ハート"なのです。
もちろん戦略的(テクニカル的?)にどのファームがどんな傾向なので、どういう順番で受けるか?志望動機の書き方、伝え方、ケース面接で見られる考え方やポイントなど、、、17年間のナレッジの蓄積もありますし、それを常にアップデートする努力をしています。だからこそ私は、今が一番良いご支援ができていると信じています!
そう言い切れるのは、入社時のご支援をすると有難いことに、その後のご相談もさせて頂ける事が多くあるからです。ご入社後にどんなプロジェクトを経験され、どういう能力やスキルが身につけられたか、どうやってブレークスルーされたか、その方のキャリアの棚卸しを伺うことで、今のファームの現状や傾向も肌で感じることができます。実際、戦略コンサル卒業生は、時代の変化と共にどんどん活躍の場を拡げられていますが、その最前線を知ることもできるのです。
他になくて弊社にあるもの ~プライマリーエージェントでありたい~
成長された皆さんは、前回のブログで書いた"魔法の杖より凄いもの"を習得され何でも出来てしまうからこそ、本当にやりたいことは何だろう?次に何をすべきか?ネクストステップを悩まれる方も多いです。
贅沢な悩みなので、器用貧乏?青い鳥症候群?とも揶揄されますが、選択肢が多ければ多いほど、人は悩むものです。(そもそも忙し過ぎて、なかなか立ち止まって自分と向き合っていられない、という事もあると思いますが)そして人の気持ちは常に変わっていくものです。心変わりというか、心も進化していくものかなと私は思います。(仮説と一緒で?進化させないと、笑)
だから、その進化する気持ちに常に寄り添うことが大事なんです。最初に相談をされた希望から気持ちは変わるもの。"今は何を求めているんだろ?""他の可能性ってないのかな?""〇〇さんの持ち味を一番活かせるのは何だろう、、、""いやいやここは焦らずちょっと時期を待った方がいいかも?"などなど、彼らの気持ちを想像し寄り添い、その時々でどんな言葉を伝えられるか、そう、それはやっぱり"ハート"がないとできないし、信頼関係の賜物なのです。私は今まで転職を急がせたり、無理強いしたことは一度もありません。
ファームで一段と成長された皆さんの次のチャレンジをご支援できるのは、本当に嬉しく、エージェント冥利に尽きると感謝しています。戦略ファームへの入社のご支援が強みでスタートした弊社が、今では卒業される方のキャリア支援の方が多くなってきています。それはお世話になった皆さんが事業会社はもちろん、PEやその投資先のCxO人材、最近はベンチャー迄、ファーム出身者の活躍の場を拡げていらっしゃるからだと思います。そして弊社はそんな皆さんに常に寄り添い、一番に相談される真のキャリアパートナー、プライマリーエージェントであり続けたいと思っています。今後も"ハート"をもって進化し続ける弊社にご期待ください!
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(藤墳)