最近、敢えて契約社員としてのオファーを承諾するケースをよく見ます。
これは、正社員より条件の悪いオファーというわけではなく、その企業の人事制度では払えない高い報酬を提示する際に見られるケースを指しています。
つい最近までは、契約社員としてのオファーを提示する企業も、それを承諾する候補者も及び腰になることが多かったのですが、最近は大手日系企業にも広がり、候補者側もこだわらない方が増えてきている印象を持っています。
今年に入ってからでも、20代半ばで1000万オーバー、40代半ばで2000万オーバーという提示もありました。契約社員といっても退職金も有り、正社員と違うのは期間の定めがあるかどうか、だけです。
今のところ、コンサルティングファームや外資系企業出身者で元々給与水準が世間相場より高い人の転職先にみられる傾向ですが、今後は需要の高い専門性を持たれている方を対象に益々増えていくことが予想されます。
Googleの人事施策について書かれた「WORK RULES」にもありましたが、優秀で希少な社員に対しての報酬は社内の摩擦を恐れず不公平に払う、と似たような考え方が徐々に広がってきているのかもしれません。
今は大手日系企業でも優秀な人を採用するために、オファーには様々な工夫がされる状況ですので、この企業の年収は大体これくらい、といった先入観を持たずにご相談いただければ嬉しいです。
(中村)