こんにちは。古屋です。
2019年もあっという間に1/4が終わりましたが、この3ヶ月の間にも大小数多くのM&Aがありました。
今回は、特徴的な案件をカテゴリーに分けてまとめてみました。
■ファンド関連
● 野村HD、カーライルグループ/オリオンビール買収へ
● 野村キャピタル・パートナーズ/テキストマイニング技術活用のプラスアルファ・コンサルティングの株式取得
● MBKパートナーズ/ゴディバ日本事業、MBKが買収
● ジェイ・ウィル・パートナーズ/エヌ・デーソフトウェア、投資ファンドのジェイ・ウィル・パートナーズと組んでMBOを実施し株式を非公開化
プライベートエクイティファンドの投資が年々積極的になってきております。
今Qはありませんでしたが、日系超大手企業のカーブアウト案件は引き続き出てくるでしょうし、事業承継絡みの主に小型案件は非常に多くあるようです。
■大型クロスボーダー
● ブリヂストン/蘭トムトムのモビリティー関連事業を買収(1138億円)
● 富士フイルムHD/米バイオ医薬品大手バイオジェンの製造子会社を買収(990億円)
● 日清製粉グループ本社/豪州の製粉会社Allied Pinnacleを子会社化(470億円)
● アサヒグループホールディングス/英国Fuller, Smith & Turner P.L.C.のビール・サイダー事業を取得(374億円)
● 京セラ/欧州2社を買収 機械部品事業を強化(200億円)
武田薬品やカルソニックカンセイの兆円レベルの案件の影響か、1000億円超えの案件に驚かなくなってきました(笑)
ブリヂストンの大型M&Aは13年ぶりだそうですが、タイヤ事業ではなく、MaaS(Mobility as a Service)のためのソリューションを強化する目的のようです。
自動車業界はCASE「Connected:コネクティッド化」「Autonomous:自動運転化」「Shared/Service:シェア/サービス化」「Electric:電動化」に向けて各社R&D、M&Aを強化しています。
■売却・譲渡
● RIZAPグループ/ヘアケア・ボディケア用品販売のジャパンゲートウェイを萬楽庵に譲渡
● RIZAPグループ/戸建住宅・リフォーム事業のタツミプランニングを高松コンストラクショングループに譲渡
● DeNA/SNS「趣味人倶楽部」をオースタンスに譲渡
売却する側に目を向けると、RIZAPグループが本業とのシナジーが薄い子会社の売却を進めています。
大きな方針転換に伴い、難しく厳しいことも多いと思いますが、各関係者の皆さんが乗り越え、次のステージで活躍していただければと思います。
今月で平成が終わり、令和が始まります。
より一層変化が速く大きい時代になっていくものと思いますし、M&Aの活用も更に進むと思います。
ファンド関係の案件では、CEOやCFO、経営企画トップなどのポジション。
大型M&Aなどでは、M&Aのエグゼキューションもさることながら、PMIをリードするポジションなどで、コンサルティングファーム出身者、コンサル×事業会社マネジメントの経験者を求める案件が数多くあります。
今すぐの転職でなくても、情報交換として一度コンタクトしていただければと思います。
(古屋)