はじめまして。キャリア インキュベーションの古屋です。 この度弊社のWEBサイトを大幅にリニューアルし、より充実した情報を豊富にお届けできるようになりました。
『「コンサルティング業界」「プライベートエクイティ業界」「成長と変革を求める企業」の3者の人材ハブとなり強い企業を創り、社会に貢献する』というビジョンに基づき、パワーアップしたINQのサービスを体感していただければと思います。本コーナーでは「事業会社ブログ」として、大きく次の職種に関する情報を中心に、弊社コンサルタントが記事をお届けして参ります。
- ●CxO・部門長
- ●経営企画・事業開発・ファイナンス
- ●マーケティング・広報
- ●営業企画・営業
- ●SCM・社内IT
- ●人事・法務・総務
最新の時事ニュースに関連する情報はもちろん、求人動向や日々の事例に基づく、リアルで有意義な情報の発信に努めて参ります。 ご意見、ご要望、ご感想などがありましたら、ぜひコメントをお寄せいただければ幸いです。
Vol.1はCxO・部門長に関する内容をお届けします。
プロ経営者とは
「プロ経営者」という言葉が徐々に世の中に浸透してきています。プロ経営者とは、オーナー(創業者)や生え抜き社員ではなく、経営者として中途で社外から雇用される人材のことを指します。
著名な方では、原田泳幸氏、新浪剛史氏、玉塚元一氏、藤森義明氏、松本晃氏、魚谷雅彦氏、小森哲郎氏、日本に馴染みのある外国人ではカルロス・ゴーン氏などが挙げられます。
巷では「プロ経営者は日本には馴染まない」「プロ経営者は失敗が多い」という声もちらほらと聞かれますが、実際はどうでしょうか。
プロ経営者が求められるシチュエーション
プロ経営者が登場するシチュエーションとしては、企業に変革が求められているときが100%と言って差し支えないでしょう。
経営危機に陥りV字回復させる必要があるケースや、何らかの事情で非連続の成長が求められているケースなど、いずれも大胆な変革とそのための強いリーダーシップが求められる、有事のシチュエーションと言えます。
(変革とは別に、いわゆる「後継者問題」で、適切な人材が社内におらず社外からポテンシャルのある人材を後継者候補として雇用するケースも増えていると思われます。)
業績が好調な平時のシチュエーションではより安定的なマネジメントが求められるため、社内事情に精通している生え抜きの人材のほうが望ましく、あえて社外からプロ経営者を招き入れるメリットは少なくむしろデメリットが大きくなる可能性が高いでしょう。
プロ経営者のニーズが高まっている背景
近年のビジネスのグローバル化、ビジネスサイクルの高速化などの影響で、事業環境の変化の大きさ・スピードがよりダイナミックになり、経営の難易度が非常に高まっています。特に海外企業と競合する事業、参入障壁が低いなど産業構造の変化が激しい事業では、今日業績好調な企業が、数か月後に経営危機を迎えていることもままあります。
何らかの事情で経営が危機に陥った場合、「短期間で」「結果を出す(≒業績を回復させる)」ことのできるプロ経営者が求められるのは必然と言え、「プロ経営者は馴染まない」などと言っていては、事業環境の変化に飲み込まれながら倒産の道を進むことになりかねません。
また「バイアウトファンド」という存在が現れたことから、キャッシュのない会社(かつ経営陣次第で業績改善の見込みのある会社)でも、ファンドからの投資を受けて事業を継続できるようになってきています。その際にターンアラウンドを任せられる人材としてファンドはプロ経営者を派遣し、基本的にはイグジットまで(場合によってイグジット後も)経営を任せるケースがほとんどです。
事業環境の変化や、ファンドという業種の登場に伴い、プロ経営者のニーズは日に日に増してきています。
プロ経営者は失敗が多いのか
週刊誌などが著名なプロ経営者の退任を悪い風に解釈して取り上げることもありますが、一般的な知名度はなくとも活躍しているプロ経営者の方は多数いらっしゃいます。
成功しないケースももちろんあるようですが、V字回復を成し遂げて後進に引き継ぎ、自らはまた刺激的な環境を求めて次の経営危機の現場に身を置こうとされる方も多くいらっしゃいます。
弊社では、社長(≒CEO)に限らず、COO、CFO、CTOなど、CxOの人材・求人を「プロ経営者」としてご支援しています。プロ経営者の求人にチャレンジしたい方、将来プロ経営者としてのキャリアを築くためのステップを検討されている方は、ぜひ弊社までお問い合わせください。
(古屋)