真のリスクテイカーは、今ポスト戦略コンサル最前線の方達
私は弊社創業2000年からずっと戦略ファームへの入社と卒業のご支援に、携わらせて頂いてきました。正確に言うと、2000年当初は戦略ファームへのご支援しか出来ていなかったのですが、ご入社頂いた方達から次のキャリアのご相談を受ける中で、今では戦略コンサル卒業後の2回目、3回目のキャリア支援の機会に恵まれ、大変有難く思っています。
弊社としても戦略ファームへ入社支援をすることがゴールだとは思っておりませんが、これはご活躍される皆さんが長期的なキャリアパートナーとして転身の度にお声下さったご縁の賜物であり、本当に感謝の気持ちで一杯です。この場を借りて御礼申し上げます!
このように戦略ファームを志望する候補者のご支援を長年させて頂いてきた中で、最近ふと気づいたことがありました。昔はポスト戦略コンサルという言葉もなければ、戦略コンサル卒業後のキャリアについても、あまり話題にあがらなかったなぁ、、、と。
最近はよく(必ず)と言ってよいほど聞かれるのですが、あの当時は明確なキャリアパスもそれほど多くはなく、敢えてこちらからご案内することもなかったですし、そもそもそんな質問すら受けなかったような、、、(笑)。
改めて振り返ってみて、よく戦略コンサルへ飛び込まれたな、と感服いたしました!先の不安より、"今、戦略コンサルをやりたい!"というお気持ちが強かったのでしょうか。今と比べてより得体も知れない?未知のキャリアなはずだったのに、何だか不思議ですよね。
あの当時の皆さんに共通するものは、現状を打破したいというか、一皮剝けたいというか、何だか沸々とした成長意欲をお持ちの方が多かった気がします。このまま大企業の歯車で埋もれてたまるか、10年、20年先まで活躍の場を待ちきれない、もっともっと成長して、早く経営に事業に関与したい、事業再生を担える器になりたい、などなど、将来のキャリアパスへの不安というより、"戦略コンサルタントになって、もっと成長したい!"という明確な意思というかパッションがあったのかもしれません。
前回のコラムにも書きましたが、PEや商社、ベンチャーなど、あの当時と比べものにならないくらい、ポスト戦略コンサルのキャリアは拡がってきています。それでも今、いざ転職するとなると、不安を抱く方がいらっしゃいます。でもそのリスクってそんなに大きなものでしょうか?自ら力をつけ成長することで、新しいポスト戦略コンサルのキャリアを切り拓いてきた当時の皆さんこそ、真のリスクテイカーだと改めて尊敬の念を抱きます。
人生(キャリア)において、本当のリスクって何ですか?
戦略コンサルを志望しながらも、最初から卒業先のキャリアを心配される候補者が多いので、私も予め戦略コンサルへ転職するということは、"自分のキャリアは自分で創る!"ということなので、先のキャリアも考えて飛び込むように、、、と、アドバイスするようになりました。
ポスト戦略コンサルのキャリアパスもいろいろご案内出来ますし、弊社が責任もって次のご支援も致します。戦略ファームを卒業された皆さんから、ポスト戦略コンサルの求人はたくさんお声がけ頂き、弊社も卒業時の支援の実績が豊富になっているので、自信をもって戦略コンサルへのチャレンジもお奨めできます!
もちろんリスクや不安を抱く、皆さんの気持ちもよく分かります。大企業にお勤めで、今現在は年収や福利厚生含め安定し、ワークライフバランスも保てている。多少の不満はあっても現職で十分ご活躍されていて、決して悪くない環境にいらっしゃる優秀な方達だからです。
でも、そこに安住してしまって良いのでしょうか? このご時世、何が起こるかわかりません。1社に留まる方がリスクを感じませんか?今の会社から外にでた時、あなたは何ができますか?10年後、20年後も今と同じように安泰でいられますか?
私は自分のキャリアを自分で創る方が、余程安心だと思います。どこででも勝負できる自分のキャリアをお持ちになった方が、将来的にも絶対安全だと思います。
冒頭でもご案内したように、戦略コンサルタントも、昔に比べそんな大きなリスクだとは思いません。絵に描いた餅の戦略策定や、机上の空論の分析レポート提出ではなく、クライアントと協業し結果を出すコンサルティングに進化し、よりリアルな実行力も増しています。また働き方改革で労働環境も改善され、その上ポスト戦略コンサルも転職市場で大人気ですから!(前回ブログ「進化し続ける戦略コンサルタント」参照)
では、"本当のリスク"って、何だと思われますか?
私は3つあると思っています。(戦略コンサルの方の真似じゃないですが、笑)
①1社でしか働いたことがない、そこでしか働けないこと。
→現職でしか通じない汎用性のないスキル、経験だけにしがみつかないで!
②リスクを避け現状に留まり、新しい成長の機会を求めないこと。
→常に成長(進化)し続けるリスクテイカーは、どんな環境でもサバイブできる!
③せっかく掴んだ目の前のチャンスに、チャレンジできないこと。
→チャンスを掴めた自分を信じ、一歩を踏み出す勇気をもって!
チャンスの神様には前髪しかありませんから!迷うならぜひチャレンジを!
以前コラムでご紹介した、スタンフォード大学のジョン・D・クランボルツ教授が展開した理論「プランド・ハプンスタンス(計画された偶発性)理論」を思い出しました!
キャリアとは、"人生そのもの"です。
自分を信じリスクテイクする勇気を、忘れないで頂きたいです!
あなただけの、たった一度の人生(キャリア)ですからね!
●コンサルティング業界に転職をお考えの方の個別相談会はこちら
(藤墳)