こんにちは。キャリアインキュベーション藤木です。
昨年のブログにFASの【フォレンジックチームについて】、【事業再生部門の採用ニーズの変化について】書かせていただきましたが、先日某ファームの事業再生部門の方にお話をうかがう機会がありましたので、続編ということで本日はクライアントニーズの変化についてUPDATEさせて頂きたいと思います。
前回も触れたように一昔前のターンアラウンドといえば財務のリストラがメインでしたが、昨今の事業再生ビジネスの流れは、以下のようなTOPICSがあるそうです。
(1)少子高齢化で今後国内市場が縮小する中、産業構造見直し、業界再編が必要不可欠に。
(2)粉飾やデータ改ざん、製品不良など突発的な不正・不祥事への危機対応ニーズは引き続き増加。
(3)BIGデータ分析やAIを再生局面の業務改善・施策立案に活用する動き。
(4)M&Aなどで海外事業拡大を目指したが失敗した企業の海外事業の再生・撤退ニーズが増加。
フォレンジック×事業再生
特に(2)の大企業の不正・不祥事については、大小の差はあれど、毎月のようにニュースが流れており、超優良企業もいつクライシスな局面に陥るか予測不可能な時代です。
ここにはまさにアドバイザリーのビジネスニーズがあることはいうまでもありません。
●不祥事が起きたときにどう対処するか
●再発防止のための仕組みづくり
●そもそも起きてしまった根本の原因を究明し解決する
特に3つ目の原因は何らかの業績不振が背景にあることが多く、事業の基盤そのものを見直すことが求められ事業再生チームへ連携する流れになっています。
海外×事業再生
また、(4)の海外事業の失敗が業績不振の原因になっている企業が多く、海外子会社のRePMIや海外事業の再編、撤退等海外事業再生ニーズへとつながっています。
ここにおいては海外のクライアント先に長期出張、一定期間常駐しハンズオンで支援する場合も多くあります。
買収先が日本企業とも限りませんので日本のやり方を持ち込んでも上手くいかないこともあり、お話を聞くだけでも本当に高難易度の仕事であることが想像できます。
今後の事業再生アドバイザリーに求められるもの
事業再生アドバイザリーは、
クライアントの状況が平事ではなく有事であることによって、
案件のスコープがない=再建に必要なこと全てに対応しなければならなく、
しかも期待されるのはいかに財務面の成果を出すかということ、
カウンターパートも社長・役員~一般社員と裾野広く、かつ、
社外のステークホルダー(金融機関やファンド、株主など)にも対峙しなければなりません。
目の前の困っている人を助けたいというクライアント・業務へのコミットメント、評論家ではなく現場へ泥臭く入り込んでいける人を求めているそうです。
一見すると外資戦略コンサルでもやっていること、あるいは部分的にはフォレンジックに特化したブティックファームでもやっているかもしれませんが、一つのファームで総合的に一気通貫で支援できることが、会計事務所系の強みであることは間違いありません。
とても大変そうな仕事ですが(笑)、やりがいは大きそうですね。
チャレンジしてみたいという方は是非お気軽にご相談ください。
▼ FAS個別相談会
https://www.careerinq.com/seminar/detail/9958.shtml
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